訳ありのリンゴ(ふじ)を使ったリンゴのおやき・・・なんだそうだ。甘酸っぱい風味のりんご。
ふじは「国光」と「デリシャス」を交配した品種。ジュ〜シ〜な果汁、シャキシャキ食感。
1962年に品種登録されて以来日本で最も沢山作らるようになった。
また、ふじには突然変異(枝変わり)により、形・色合い・収穫時期など性質の異なる系統がたくさんあるそう。
小さい頃の思い出の味は「紅玉」かな。1871年、明治時代初めに日本にやってきた強い酸味のリンゴ。英語でJonathan。甘みと共に香り・酸味が強く、果肉は煮崩れしにくいためアップルパイやジャムに使われる。
深い赤の表皮が印象的で、一回り小さなサイズ。後味はすっきりさっぱり。
子供の頃に兄と一緒に映画館で観た、「ほくたちの冒険旅行」という映画が強く印象に残っている。1963年製作/ユーゴスラビアの映画だ。
第二次大戦中、ナチス軍隊が残虐な占領をする中、ユーゴ人の抑留所で知り合った少女と同じ村の少年二人。病気の少女が故郷のリンゴを食べたいという願いを聞いて、二人は抑留所を脱け出し、激しい戦火の中を「故郷」のリンゴをとり行く。
二人の行く手には多くのドラマが待ち受けているのだが、いろんな困難を幼い二人は乗り越えて、無事に少女のもとにリンゴを届ける。小さい頃に食べた思い出の味は、人が生きていくうえで勇気をも与えてくれる、そんな気がする。