tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

追憶売ります

2020-08-14 21:47:56 | 日記

アーノルド・シュワルツェネッガーが、ごく普通の建設労働者。「これも夢かもしれない」と思いつつも、青く変わった火星の空の下でメリーナとキスを交わしたのは、1990年公開のアメリカ映画「トータル・リコール」。
「旅行の記憶を売る」というリコール社(REKALL)のお話だ。

現代の追憶。太陽系の太陽に近い方から4番目の「赤い惑星」。火星が赤く見えるのは、その表面に地球のような水の海が無く、地表に酸化鉄(赤さび)が大量に含まれているためだ。質量は地球の約10分の1に過ぎないため、火星の地表での重力の強さは地球の40パーセントしかない。

つまり、垂直飛びをすれば2倍以上、重量挙げでも、自己限界の2倍以上をあげることができるわけだ。

さて、NASAの火星探索の片道切符。行ったら残りの人生をずっと火星で過ごすことになる。火星での作業の大部分は建設工事。自分たちの食物を自給するため、畑の開墾も必要だ。あまり楽しい毎日ではなさそうだが、地球よりも古い歴史を持つ火星を探求することで、だれも撮ったことがない荒涼とした風景の写真を撮れることは間違いない。問題はその写真を見てくれる人がいるかどうかだが。