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tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

龍山寺

2018-03-17 21:38:56 | 日記



台湾の伝統的な宗教は、道教、仏教、キリスト教、一貫道、民間信仰、他。この中で一番ポピュラーなのは道教だろう。人々の生活の上で、信仰と儀式は様々な形となって現れる。
道は進む道。宇宙を動かす自然の法則だ。

台湾でよく奉られているのは、「玉皇大帝」、「媽祖(海の神様)」、「関聖帝君(軍人、警察の神様、関羽)」、「財神(お金の神様)」、文昌帝君(学問の神様)」、「土地公(土地の神様)」など。

龍山寺の本尊は「観音様」。本殿に祀られているのはすべて仏教の神様。
台湾北部へ移民してきた漢民族の人々の願いがこめられている。
その一方で後殿には主に道教の神様が祀られている。こちらは学問や、商売、子宝、恋愛など、それぞれの神様が信仰を集めている。

日本と台湾とでは、神様の付き合い方が異なり、台湾ではかならず神様と取引をする。
お参りは、簡単な供物からはじまり、線香をあげ自分の素性を心の中で神様に告げる。神様に自分の住所・指名を告げて、自分が誰であるかわかってもらうのだ。
願い事をしたら、その後、願いがかなった場合のお礼を約束する。そしてポエと呼ばれる半月形の木片で、神様が自分の願いを聞き届けてくれたかどうか占う。
ポエは丸い膨らみがある方が陰、平面が陽。3回続けて陰と陽がそろうと、神様が聞き届けてくれた証だ。
陰と陽が揃わなければ、供物を高価なものに替えて再挑戦。陰と陽のポエの転がり方が同じとすれば、3回とも陰と陽になる確率は1/8。そろわなければ、神さまとの取引は結構エスカレートすることになる。