tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

イザベラ・バード@大内宿

2016-04-01 23:33:47 | プチ放浪 山道編

明治維新からまだ間もない1878年(明治11年)、英国の女性旅行家イザベラ・バード(Isabella Lucy Bird)は日本に訪れている。
目的は転地養療。彼女が46歳のときだ。
6月から9月までの3ヶ月をかけて 日光から会津を通り新潟に抜け山形・秋田・青森・北海道を旅し、妹へ手紙を送った。
その手紙をもとに「Unbeaten Tracks in Japan (1885年)」と題する旅行記を出版。

英国人の中年女性らしいユーモアがにじむ記述には、140年余り前の会津地方の村落も生々しく描かれている。
川島を発ち、田島、長野を通り、大内宿に一泊。彼女は田島(南会津)の自然の美しさにを魅了されたようだ。

田島に到着するまでの道中、特に東京から日光に月までは、彼女は何度も旅をやめようとしたらしい。
理由は、蚤や虱などの寄生虫、食事が合わないこと、当時の日本家屋にはプライバシーが守れないことだった。

「実際に日本では、多くの人が出かける保養地の外人用の少数ホテルを除いては、パン、バター、ミルク、肉、鶏肉、コーヒー、葡萄酒、ビールが手に入らない。新鮮な魚も珍しい。だから、米飯や、茶、卵を常食とし、ときどき味のない新鮮な野菜類をつけ加えて食べる人でなければ、食料を持参しなければならぬ。「日本食」というのはぞっとするような魚と野菜の料理で、少人数の人だけがこれを呑み込んで消化できるのである」
日本奥地紀行 (平凡社ライブラリー) 第四信

「私たちが路傍の茶屋で休んでいる間に、車夫たちは足を洗い、口をゆすぎ、御飯、漬物、塩魚、そして「ぞっとするほどいやなもののスープ」(味噌汁)の食事をとった」
 日本奥地紀行 (平凡社ライブラリー) 第六信 粕壁 (春日部)

一方、南会津・大内宿に泊まった(美濃屋)に泊まった彼女は、村人に好奇の目で見られながら、ワインを飲んだ。村人には、動物の血を飲んでいると思われ、年寄りの語り草になっていたらしい。


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