tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

土曜のジャガイモ(6)

2012-01-28 22:26:00 | 料理のサイエンス

 

アメリカ人に愛されるポテトチップス。アメリカ人のポテトチップ消費量は一人当たり年間約6.7kg(14.8ポンド)で、0.9kgの日本の約7倍。
http://www.agmrc.org/commodities__products/vegetables/potato_profile.cfm
http://jasca.jp/data/004.pdf

さて、アメリカで愛されているポテトチップスの売り上げNo.1は、PepsiCo. Inc.,が所有しているLay'sというブランドのもの。元の会社は1939年にHerman W Layがテネシー州で設立した会社だ。
テネシー州ナッシュビルでスナックフード業を開業したLayは、1938年にアトランタのポテトチップス工場を買い、”H W Lay & Company”と改め、Ford Model Aのトランクに商品を詰めアメリカ南部を売り歩いたらしい。レイズポテトチップの誕生だ。
1942年にLayはポテトチップスを大量生産できる機械を考案し実用化する。

1944年、社名を”the Lay's Company”に変更。コメディ俳優のBert Lahrを採用したスナックフード業界では初となるテレビのコマーシャル放送を開始。「クリスプから新鮮さが聞こえる("so crisp you can hear the freshness,")」が最初のキャッチコピー。さらに、 「デレイシャス(デリシャス"de-Lay-sious!" )」など1950年代のお馴染みのCMとなり、レイズポテトチップスは全米のマーケットへ拡がっていく。
まさに、テレビの前のカウチポテト族を世の中に作り出したLay。消費者は、”一流ブランド”に、理性ではなくして情緒的な感情を持つ。レイズポテトチップスは、消費者にホワイトカラーの生活を意識させる落とし込みを行った。・・・理想的なゴールデンタイムの過ごし方。家族とともにテレビの前で。。
時勢にのったというか、世間を圧倒するスマッシュ・ヒット商品というのは、多くの場合に絶妙なタイミングとブランド戦略がその陰にある。

1961年、Lay'sはFrito Companyと合併し、Frito-Lay Inc., を設立。Frito-Lay Inc., は、当時のスナックフード業界では最大の規模。その売り上げは$127 million annually(当時の為替レートで457億円/年。)ちなみに同年のソニーの売り上げは185億5,800万円。その巨大さが計り知れる。
1965年に、Frito-Lay Inc., はPepsi-Cola Company と合併。米国で人気のバーベキュー味が店頭に登場。グローバルブランドとなったこの合併を契機に、さまざまなフレイバーのポテトチップスがライナップに登場する。


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