tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

別れの言葉を探して

2012-01-26 22:25:26 | lesson

 

「ラストスイムお願いできます?4種で」
「やだ~。恥ずかしい」
「ぼくも一緒に泳ぐから・・・」
「やだ~。みんな見てるし」
「いいじゃん。お願い!」
「今度、大竹コーチのレッスンに出ますから」
「せめて、クロールだけでも・・・」
「やだ」
「お願いします」

中年男の切なるお願いは聞いてもらえるはずもなく・・・。

彼女との出会いは昨年の4月。ダッシュで泳ぐ自由形のタイムを計ってくれた最初のレッスンの後、それきり体調不良を理由に顔を見せなくなった前任コーチの後釜だった。
「S字ストローク」とか、「フィニッシュは長く強く押し出す」とか、いったい、いつの時代の泳法を教えるつもりなんだ?と最初は彼女の言葉に疑問だらけだった。
2軸泳法に至っては、やっちゃダメと。
でも、その年の夏から、オープンウォーターで泳ぐときの負担が軽くなった。キャッチアップ気味にストレッチングタイムを取りすぎると、ストローク間に波に邪魔されて伸びが得られなくなる。ローリングのない2軸泳法よりもある程度ローリングのある昔ながらのS字プルは、腕全体で掻くことができて楽だった。

何を求めて泳ぐのかにもよるのだろうが、彼女の教えはプールと海とでの違いに悩んでいたぼくには目からウロコだった。
ぼくが必要としていた答えはぼくが持っていた。そして、彼女はいつだって全幅の信頼をぼくにおいてくれていた。

これまで、多くのつらい別れを経験してきた。
さよならって言葉は実はなかなか言えない。送る場合も、送られる場合も、どちらにしても、つらく、せつない。別れの言葉を探して心の準備ができていたとしても、「さよなら」はなかなか口に出せない。・・・ほんと、男のくせに。
ただ、「さよなら」よりも、もっと伝えたいことがある。

彼女とは会うたびに笑顔が交差してた。そして会うたびに今を生きている実感が浮かんだ。
いつもぼくを前に進ませてくれてた。
・・・ありがとう。心を込めて。
ぼくの心が伝わりますように。。

風のように/小田和正
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