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tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

ブログエアコン(6)

2011-08-02 22:18:51 | 日記

 

1944年7月7日に決行された日本軍最後の玉砕突撃。
その翌日には、追い詰められた婦女子や老人たちがアメリカ兵の制止の声を背に、次々と断崖から身を投げたという。死者は1,000人とも1,300人ともいわれている。祖国を思い、「バンザイ」と叫びながら海の藻屑となっていった。
約80mの高さの断崖から眼下を眺めると、太平洋の荒波が今も変わらず岩を打ち続けている。
通称“バンザイ・クリフ”。サイパン最北端のサバネタ岬Sabaneta Pointとラグア・カタン岬Lagua Katan Pointの間の断崖。くしくもここは日本にいちばん近い地だ。

「サイパンの空港で写真は撮るなよ」
サイパンへダイビングに向かうぼくに、友人は言った。よく空港で、やさしそうな日本人女性の背中に日本兵の霊がはりついて、一緒に日本に帰ろうとする姿が写るらしい。
・・・もちろん、イミグレーションのところは撮影禁止だ。写真を撮ってたりすると、カメラを没収される。
(そう、あそこは霊場よりも怖いところだ)
おまけにサイパンは深夜着の翌朝からダイビング。寝不足のまま週末を過ごし、日本に帰るパターン。だから、レム睡眠時のありもしない幻覚を見ることになる。

そして、友人は続けた。このビデオを見ろよと。
ビデオは、グロットの外洋の水中動画だった。マリアナブルーの海に、ハナクマノミがサンゴイソギンチャクのじゅうたんの中でこちらを見つめていた。
ビデオを映したテレビのスピーカーから、レギュレータの規則正しい呼吸音が聞こえている。
「この次だ」
友人が示すシーンは、なんの変哲も無い海中の動画だが、はっきりと人の「笑い声」が記録されていた。
「・・・」
「・・・だろ?」
その場に居合わせたみんなが、そのビデオの「笑い声」を聞いて凍りついた。

そんな手荒い壮行を受けて、はじめて潜ったサイパンのグロット外洋。ぼくは、ここの水中で
「さむい~」
という不思議な声を聞いてしまった。一緒に潜ったパーティは、ダイブマスターのアート。そして、アメリカの中年カップルとぼく。つまり、日本語を理解するのはぼくだけ。アートがあたりを不思議そうに見回していた。
後で聞いたら、彼は潜水艦が近づいているような音を聞いたのだという。しかし、グロット付近では、観覧用の潜水艦は就航していないはず。

実は、日本へ帰ってきてから最初のダイビングで、ぼくはまたも海中でくぐもったような声を聞いてしまった。
ぼくはこうした異常現象を、日本へ持って帰ってきてしまったのだろうか・・・。

・・・おーい。
じゅんこさん。・・・水中でいろいろ話しかけるのはやめてね。水中だと、どっちの方向から声が聞こえるのか特定できないので、ビビッてしまいます。
それから、アートにメールして驚くべきことが分かった。彼が唯一知っている日本語は
「ちょう、さむい~」だった。おめえ、寒がりなら、潜るときはウエット着ろよ。。

いま、僕の耳に「・・・コメント。ちょう、なげ~」という言葉が聞こえている。どうだ、怖いだろう。


>投稿: miki⇒tetujin様
>本記事より長いコメ、あざーっす
>サイパン、けっこういきましたけれど、バンザイは
>いつも海況が悪くなり潜れないです。

>私の場合は、先着3名様位なら、日本にお連れしても
>いいと思うのですが、成田解散ってことで。

>それと、海況悪く1日に3本グロット潜ったことある
>んですが…3本目の階段あがる時に、誰か笑うんです
>よ。。

>そう、、ひざが…。めっさ膝がわらっとった。。
>しゅみましぇん。。


>投稿: tetujin
>>私の場合は、先着3名様位なら、日本にお連れしても
>やさしいんでつね~。

>活きのいい幽霊じゃだめっすか?
>新橋からお持ち帰りで・・・。


>投稿: miki⇒tetujin様
>活きがいいってか、生きてるっって幽霊ぢゃないってか


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