山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
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北八ヶ岳(その5)

2009-02-10 | 八ヶ岳

中山展望台と呼ばれているところに到着です。
ここにはもっと大きな樹氷がありました。
木についた雪がかたく凍り付いています。
触ったぐらいでは落ちませんでした。



ここに立っていると遮る物がないので、直接風が顔に当ります。
風があると体感温度も低くなります。
ジッとしていると体も凍り付いてしまいそうでした。
2年ほど前にアラスカにオーロラを見に行ったことがあります。
その時、折角だからといって北極圏まで行きました。
途中に大きな樹氷があり、まさにモンスターでした。
これを見てその時のことを思い出しました。



正面に富士山のような姿をした蓼科山が見えました。
標高2530mです。
八ヶ岳の中でも独立しています。
やはり登山道には大きな石がゴロゴロしていて、苦労します。
頂上は広くて小さな祠がありました。
左の奥は霧ヶ峰高原のようです。



シラビソの枝には下から上までビッシリと雪がついています。
たくさんのシロクマが木に登っているように見えます。
真っ白な世界です。
空の青さが一段と映えて見えました。




展望台を早々に引き上げ、その先に進みます。
しばらくはこのような樹林帯が続きます。
雪を掻き分けて歩きました。
道がかなり狭くなっているところです。







特にこのあたりは雪が多いようです。
踏み跡を外すと腰まで入ってしまいます。
ところどころに深い穴が開いていました。
誰かが落ちた跡のようでした。




少し広いところに出ました。
シラビソの木と雪原のコントラストがきれいでした。
時々強い風が吹いてきます。
少し風邪気味だったのでマスクをしています。
できるだけ冷たい空気を吸わないようにしました。



何に積もったのかわかりませんが、丸く雪が積もり下に横線が
見えました。
口に思えたので、ストックで目を入れました。
頭に毛を3本つければ「お化けのQちゃん」です。



やっと高見石小屋に到着です。
シラビソ小屋をでてから約4時間です。
ここでお昼にしました。
ここも通年営業の小屋です。
夏、泊まったことがありますが、大きな部屋に5人でした。
手作りの天体望遠鏡があって、星の観察ができます。



小屋の上に高台があります。
そこに登ると山が見えます。
手前が茶臼山でその左に蓼科山が見えました。
真っ白に樹氷ができています。
だいぶ降りてきたので気温はマイナス5℃くらいまで
上がっていました。