山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
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西沢渓谷(その2)

2009-02-22 | 山梨の山

沢に沿った登山道が続きます。
確かに雪は少ないようです。
気温はマイナス2℃くらいにまで下がっていました。
アイスバーンの状態です。



左下に大きな氷漠が見えます。
ここの滝はすっかり凍りついていました。
日陰はかなり気温が低くなっているようです。
残念ながらこの近くまでは降りて行けませんでした。




沢の流れが滑床になっています。
相変わらず狭い道が続きます。
シーズンには行列ができる場所です。



沢に降りてみました。
気持ちよい音を立てて水が流れています。
冷気が漂っていました。
夏は涼しくてよさそうです。



登山道の右側から大きなツララがぶら下がっています。
狭い道をより狭くしていました。
岩から染み出た水が少しずつ凍り付いてできたようです。



ここは母胎淵(ぼたいぶち)と呼ばれています。
水が時計回りに渦を巻いて岩肌を浸食してできた穴です。
このような穴を甌穴(おうけつ)といい、国内にもこれほど
ハッキリしている物は少ないそうです。



ここにも大きな氷壁がありました。
氷は透明です。
きれいな水が少しずつ凍ってできたようです。
カキ氷にすると美味しそうでした。




道はしっかりしていますが、時々沢の近くに降りるように
なっています。
このあたりは上にも道があり、雪がなければ交差しやすい場所です。
この時期はやはりアイゼンとストックは必携です。



入口から1時間20分歩きました。
この手前の日当たりの良いところで昼食にしました。
標高は1270m、気温は0℃でした。
この先にカエル岩というのがあるようです。
左に見える岩のようです。



近くに行ってみました。
なるほど天を仰いだカエルのようです。
雪を被って寒そうでした。
冬眠するチャンスを逃がしたようです。



橋が現れました。
方杖橋という名前がついています。
杖という字がついていますが、「橋ではストックをつかないでください」
という注意書きがあります。
「禁杖橋」と改名したほうがよさそうです。
表面は凍ってツルツルしていました。
ここから急な登りになります。



橋の中ほどから上流を見ました。
奥に登山道が見えます。
この奥に大きな滝があります。



七ッ釜五段の滝と呼ばれている滝です。
西沢渓谷最大の滝で、日本滝百選にも選ばれています。
落差は50mくらいあり見る位置によって表情が変わります。
もう少し奥まで行ってみます。