山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
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北八ヶ岳(その3)

2009-02-08 | 八ヶ岳

この中山峠は昨年より雪が多く感じられました。
夏道はまったくわかりません。
見上げるとかなりの勾配です。
この左側から正面の岩の前を通り、その右に
ルートがあるようです。




まわり道をして2番手につきました。
先頭はカンジキを履いて道を作っています。
その跡を踏み固めます。
踏み跡でないところに足を入れると、膝上まで入ってしまいます。
踏み外すと脱出するのに一苦労です。



峠の途中で振り返りました。
素晴らしい青空です。
こんな晴天はなかなかありません。




少し左側に目をやってみました。
シラビソに雪が積もってクリスマスツリーのようでした。
雪が締まっていたので、苦闘しながらも何とか歩けます。
もうすぐ峠にでます。



最後のクサリ場を抜けると中山峠です。
ここまで登れば一安心です。
上から登ってくる仲間に声を掛けて励ましました。
みんな必死で登っていました。



峠を少し歩いたところから東天狗がよく見えます。
しらびそ小屋からは正面にみえましたが、ここからは真横です。
夏歩くと花イワカガミなどの花がたくさん咲いています。
頂上からは展望のよい山です。



頂上付近をズーミングして見ました。
稜線を歩いている人がいます。
風がかなり強そうです。
昨年は滑落事故がありました。
冬山は油断できません。



我々は峠から右に歩きます。
樹氷がきれいです。
気温は相変わらずマイナス12℃くらいです。
気温が上がると雪崩が起きやすいです。
このくらいの気温なら大丈夫でしょう。



1月の筑波山では水滴が凍りついてできた霧氷でした。
これは雪がそのまま凍りついた樹氷です。
気温がマイナスにならないとできません。



近くで見ると枝にびっしり付いた雪が凍り付いて
花が咲いたようでした。
遠くに見える山は西天狗です。
しばらくは樹氷の林の中を歩きます。
足元の雪も凍りついていました。
アイゼンを効かせながら歩きました。