ももきよ日記

記憶の彼方へ消え去る前の雑記帳でございまする。。

まるまるの毬

2017-09-07 21:33:36 | 本・雑誌


「まるまるの毬」という本を読んだ。「毬」は「いが」と読む。
(「いが」とは、栗などの実のまわりにある、とげのついた外皮)
(あるいは、喉がいがらっぽいとかいう時の「いが」)

作者もタイトルも聞いたことがない、、ただ、偶然に、、
但し、「和菓子」がたくさん出て来る小説という一点で購入。

開いてみると、まず、第1章が、「カスドース」であった。
知っている人は知っている、知らない人は知らないお菓子だろうが、
かく言う私めは知っているが、まだ、食べたことはない派である。

が、関係は浅くない。何故なら、このお菓子は、我が故郷長崎県のお菓子だから。
正確に言えば、江戸時代、平戸藩松浦家に伝わる南蛮渡来のそれなのである。
鎖国時代、長崎にはオランダ商館なるものがあったが、長崎以前は、
平戸だったのである。だから、ここが、すべての始まりという時代があった。

小説「まるまるの毬」第1章は、カスドースをめぐって起こる騒動・顛末が
書いてある。
又、興味深いのは、松浦家に伝わる「百菓乃図」というものだ。
菓子の造詣が深い松浦家が、代々伝わる百種類の菓子をまとめたものらしい。。

ところで、「まるまるの毬」とは何?

と、皆さん思うでしょう?
それは、第3章で出てきますよ!

(ちなみに、「まるまる」とは、宮中女房詞で、団子のことを「まるまる」と言う)

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