ももきよ日記

記憶の彼方へ消え去る前の雑記帳でございまする。。

蛍草

2013-10-01 15:14:02 | 本・雑誌


蛍草(ほたるぐさ)
葉村 麟 (双葉社)

長崎市内紀伊国屋書店で、やっと見つけた単行本。(他の書店は全滅)
読みたくて読みたくて、だから、アメリカへ戻らねばならない、その前日に手に入れ、一気に、飛行機の中で読んだ本。

ハムリン先生(葉村麟)の「銀漢の賦」や「蜩ノ記」の骨太さはないけれど、読後感は爽やかである。
主人公が女性であり、、
又、蛍草という儚い花がテーマであるからか、、

単行本の帯が傑作である。

「爽快&軽快」時代エンターテイメント!

そうねぇ、一部内容を言い当てていると思う。

それでいて、和歌では、蛍草を月草と呼び、万葉集の歌が紹介されており、この小説の重要なテーマが隠されているのである。

月草の仮なる命にある人をいかに知りてか後も逢はむと言ふ

もうお気づきかもしれませんが、蛍草は、別名「露草」であります。
9月中旬、長崎で、今が盛りとばかり、野生の露草を堪能しました。
この花が好きな方、読んでみては、、


(2012年9月8日、長崎市鳴滝町七面山)

上の写真は去年のもの。
今年の分は、9月14日付「露草」でアップしております。
コメント
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