彦四郎の中国生活

中国滞在記

辛いと思う多う日も多い中国生活―心のバランスを与えてくれていた「あさが来た」―

2016-04-05 21:04:23 | 滞在記

 昨年の11月中旬頃より日本のテレビをインターネットを通じてパソコンで見ることができるようになった。孤独感をしみじみ感じることもよくある私の中国生活にとって、まさに「生活革命」だった。
 それは、子供の時に「初めて我が家にテレビが来た」時よりも「救われた!」感のある喜びだった。インターネット通信にとても精通している学生に「操作契約」をしてもらったのだった。あっけないくらい簡単に日本のテレビを見ることができた。「びっくりぽん!」だった。地上波だけでなくBS波も受信でき、合計で50チャンネルぐらいを見ることができるのも驚きだった。
 4月2日(土)、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あさが来た」の最終回となり、ドラマが終了した。こんなに熱心に朝ドラを見たのは「あまちゃん」以来だった。今日のインターネット配信ニュースによると、ドラマ全体を通じての平均視聴率が23.5%だったという。(2000年以降で最高視聴率)
 私はこのドラマを出勤前に見ることができていた。中国と日本の時間差は1時間あるので、もし日本で7時半(日本時間)放映の番組の場合、中国では1時間早い6時半(中国時間)に見ることができる。朝ドラは、NHKBSプレミアムの場合 午前7時半から放映されるので中国時間では6時半から見ることができた。
 さて、この「あさが来た」は、楽しみがとても少ない中国での毎日の生活に、月曜日から土曜日までの毎日、楽しみを与えてくれた。ドラマ全体に面白かったが、「あさ」の夫「新次郎」の存在は心に慰めも与えてくれた。特に、二人の一人娘「千代」の交友関係に気をもんだり落ち込んだりする姿に共感を覚えた。年頃の娘をもつ「男親の微妙な心境」。
 私の娘の方も結婚が決まり、4月9日(土)に、京都の嵐山で「娘の結婚式」を挙げる。式への出席のために明日4月6日に日本に一時帰国をする。幸せになってほしいと願うこの頃------。


  福州では今、夏の訪れが近いことを告げる白い「卯の花(うのはな)」や「桐の花」が咲いている。「藤の花」も咲いている。4月1日(金)の夕方、関西テレビを見ていたら、「立命館大学」構内の「夜桜・実況中継」が放映されていた。2013年9月に中国に赴任して以来、この2年間は「日本の桜」を見ることができていなかった。私たち日本人にとって、4月に桜が見れないということは 寂しいことだ。
 桜のこの季節、結婚式のため、明日から日本に帰国して、3年ぶりに桜を見ることができることは望外の喜びとなる。

 4月1日(金)、午前中の大学での授業を終えて宿舎近くまで戻ると、大勢の中学生が街の食堂で昼食をとっていた。中国の学校の昼休み時間は長い(※11時半頃から午後2時までが標準)。この間、家が近い学生は家に帰って休憩と昼食をとり、遠くから来ている学生達は 近隣の食堂などで友達と一緒に食べたり過ごしたりしているようだ。これは、高校生も同じである。小学生は、低学年の場合は親や祖父母が迎えに来て、家で昼休みを過ごし、中・高学年は自分で家に戻る子が多い。

 同じ日の午後4時半ごろ、買い物に出掛けた「学生街」近くの小学校。祖父母や親が正門付近にたくさん迎えにきていた。正門近くにある「学校紹介」掲示板を見ると、武術やスポーツを振興している小学校のようだ。構内では「なわとび」をしていた。

 4月2日(土)、宿舎の隣接している中学校でバレーボールの大会が行われていた。市内の中学校対抗のバレーポル大会なのだろうか。

 4月2日(土)、午後3時半ごろ福州駅に行く。さまざまな階層の人たちが、列車の出発までを過ごしている。

 私が座っていた場所の隣で、嗚咽をこらえて泣いてていた一人の中年女性が駅に向かって去って行った。後姿が寂しそうだ。どんな悲しみがあったのだろうか。
 新幹線に乗るために荷物チェックを受け、パスポートを提示して駅の建物に入る。いくつもある大きな待合室は、大勢の人々であふれていた。福州から新幹線で50分ほどの尤渓県の町に行き、日本の京都に留学中の学生の両親から「私の娘の結婚祝い品」などを受け取ることとなった。翌朝、二日酔い状態で目覚めると、52度ある「白酒(バイジュウ)」の乾杯を繰り返した飲み過ぎによって、昨夜の記憶が飛んでいた。昼頃、福州に戻った。













2 コメント

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Unknown (山本隆徳)
2016-04-12 15:01:01
朝が来たは私の心のオアシスだったので、共感することが多い。やはり日本の情報を求める気持ちが強くなる事は異国にいるものの心境だろうね。近隣の様子がよくわかり、人々の息づかいが感じられる。いい人間関係の人もいるから大いに中国文化を学んで下さい。体に気をつけていい日々を!
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Unknown (山本隆徳)
2016-04-12 15:01:12
朝が来たは私の心のオアシスだったので、共感することが多い。やはり日本の情報を求める気持ちが強くなる事は異国にいるものの心境だろうね。近隣の様子がよくわかり、人々の息づかいが感じられる。いい人間関係の人もいるから大いに中国文化を学んで下さい。体に気をつけていい日々を!
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