彦四郎の中国生活

中国滞在記

Wカップロシア大会❺―サッカーに熱心になり始めた中国人は、日本代表をどのように見ているのか①

2018-07-07 21:33:49 | 滞在記

 2018年7月5日(木)の午後5時頃、アパート近くの福建師範大学倉山キャンパスのグラウンド。市民に開放されている場所なので朝から夜まで、市民の憩いの場として多くの人がここにくる。いろいろなスポーツやダンス、太極拳、ランニング、散歩、孫を遊ばせるなどなどを行う人たちでいつも賑わう。

 私が中国に赴任した2013年9月ころは、まだサッカーを楽しむ人は ほんとうに少なかった。サッカーをやっている人を見かけると「おお!サッカーをやっている人たちがいる、珍しいなあ!私もしたいなあ!」という感じだった。そして、年々、徐々にではあるがサッカーを楽しむ人が増えつつあるように思う。この日は、6〜10人くらいの3つのグループがサッカーをやっていた。一人でやっている人もいる。サッカーの技術は、高くはなく、下手な人も多く あくまでも素人的に楽しんでいるという感じなのだ。

 2013年ころにサッカーのゲームなどをする場合、「シャツを脱いだ裸のチーム」VS「シャツを着ているチーム」などというゲームもあったが、今ではみんな、気に入りのサッカーユニフォームなどを着ている人が多い。私が現在勤める閩江大学でも、学生たちのサッカーチームなどもできてきて、大学のグラウンドで定期的に集まって練習をしている。「サッカーをする人が少しずつだが増えてきているなあ…」という感じの中国だ。徐々にだがサッカー人気が高まりつつあり、「サッカーに熱心になり始めた中国」という感じは確かにする。

◆以下の写真は、7月7日(土)の朝7時半ころの福建師範大学倉山キャンパスのグラウンドとその周辺。

◆中国人は、病気になって病院に行くという人は、日本に比べて少ない。ちょっとした病院に行けば多くの人が列を作り、長時間待つので、完全に半日を要するし、国民健康保険のような医療保険がまだまだ未整備なので、お金も高い。だからなのか、中国の人は、普段から病院に行かないようにと自分の健康づくりにとても熱心だ。

 スポーツとして多くの中国人がやっているものとして「バトミントン」がある。若い中学・高校・大学生は「バスケットボール」。卓球やバレーボールなどもよくしている。これらのスポーツはオリンピックなどでの「中国代表」はとても強い。広場でのおばさん・おばあさんたちのダンスは、多くの場所で朝夕に見られる。ジョキングをしている人も多いし、おしゃべりしながらのウォーキングをしている人もまた多い。また、気功や太極拳なども……。野球をやっている中国人はまだ一人も見たことはない。この日、小学生くらいの娘が紐を垂らしながらバックしている後を、両手をついて進む夫婦の姿というものを初めて見た。

 小中高校ではほとんどプール学習というものがないので、「25mを泳げる」という中国人はほとんどいない。私の大学の学生たち200人ほどに聞いてみたら、「25mを泳げる」学生はたったの4人ほどだった。

 健康づくり大国「中国」だが、これは「食」にも「健康増進」が国民的に意識されている「医食」の国でもある。

◆次号に続く。