長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

一に健康二に健康三四がなくて五に遊びのような仕事

2008-12-12 06:42:33 | Weblog
都会の仙人ではないけど、ほとんどお店にいるので、
携帯を使わなくなった。もともと、かばんの中に入れていたり、
どこかにうっちゃっているし、留守番機能にしていないし、着信が
あっても、電話がきらいなので、ほとんど折り返しの電話はかけない。
ので、「携友?」はほとんどいない。携帯での「メル友」は、「セカチュウ」
ではないけど、世界に3人といない(いまどきちょっとおかしいかも?)

でも休みのときに、2年ぶりくらいに着信があった。
ソフトバンク時代の友達の名前だ。「?!」と思って
めづらしく電話をした。
「ひさしぶりに電話があり、それが普通より早かったり、普通より遅い
時間だったりすると、だいたい、ほとんど、いい内容ではない」
が、やはりあまりいい話ではなかった。
「難病がすすんで、代々木のJR病院に木曜日まで入院している。
もう余命が5年くらい」とのこと。

「余命5年」という言葉にひっかかった。誰も「余命」なんか
わからないし、50を超えると、50を超えられなかった友だちも
でてくるし、ガンや成人病や難病やぼくみたいに慢性の金欠病に
おかされている人間があまたある。しかも明日は会社やお国が
つぶれるやも、という時代。「余命5年と宣告されたくらいで、
へこんではいけない」。
「よし、渇をいれてやろう」というわけで、久しぶりに代々木にいった。
昭和が平成になるころ、事務所が代々木にあったので、
目をつぶっても歩ける街だけど、久しぶりにいったら
まったく変っていた。病院にいったら、やはりソフトバンク
時代の友達が見舞いにきていて、三人で一階のカフェで
談論風発。
見舞にきていた友だちの名刺に「ソフトバンクモバイル株式会社」
とあった。潮留にあるらしい。車椅子の友だちを、押しながらエレベータ
を待つ友達の後姿を見たら、「過ぎ去った時間の長さ」みたいなものを
痛感した。

一日一生。人間は毎日毎日、生まれたり、死んだりしながら、
まるで生・滅・生・滅・・とお経みたいに繰り返しながら、
あの世とこの世を往復しているようなものかも知れない。

今日はひさしぶりにお店をあける。
蕎麦は、下総農業高校の人たちが、丹精こめてつくった「しもっこ蕎麦」
の新そばだ。
ワカも遊びにくるらしいし、夜もおもろい連中が蕎麦を食べに
くるので、楽しみな金曜日。