長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

ホホバオイル

2008-12-15 07:10:03 | Weblog
厨房の片隅にホホバオイルの原液をおいてある。
アリゾナのインデアンたちが「奇跡のオイル」として、怪我
ややけどをした時に塗ったり、薬にしたりしてきたものだ。
今は高級化粧品の原料として珍重されたり、心臓のペースメーカの
潤滑油として使われたりする。
ぼくは、それを蕎麦包丁の手入れに使っている。

冬になって10℃を下回ると、ホホバオイルが白く凍る。
そうすると、天真庵では毛布を用意したり、ストーブや
炭の冬支度が始まる。

昨日の朝は初めてホホバが凍った。ので、カウンターの上の胴の熱燗器や火鉢に炭を入れ、
ガスストーブにやかんをかけ、イスには毛布をかけた。

古い日本家屋は、冬が寒い。サッシではないし、隙間風が冷たいのだ。
でも、それが季節感でもあるし、自然につつまれているみたいで
心地いい。春夏秋冬、エアコンで管理されているというのは便利だけど、
よくよく考えてみると、動物園の動物であったり、水族館の熱帯魚みたいな
ものと変らないかもしれない。「人間だもの・・」を感じながら生活するには
やはり、古民家がいい。

なんてことを、ヨッシーと話していたら、福島から「古民家の再生」
に尽力している友だちがやってきた。
ヨッシーはベルギーで、ビオラの修行をし、最近帰国して、近くの
通称「おめかんさんの家」に移り住んで、音楽活動をやている。
将来は「古民家」に住んで、その土地でとれたものを料理したり、
自分の仲間たちとそこでコンサートをやったり、お茶会をひらい
たりするのが夢らしい。

という塩梅で話が盛り上がり、ざるそばを食べにきただけの人たちが、
ざるのように、日本酒を酌み交わしながら閉店まで、まるで北国の
囲炉裏端で座を囲んでやるような飲み会になった。

今日は「スケッチのお稽古」。
明日は「書をしよう会」
明後日は「かっぽれ」

26日の「天真庵の忘年会・もにじんライブ」も、残りわずかに
なってきた・・