先日、古本屋にて「百花園にて」という本を見つけた。
あんつるさん、こと安藤鶴雄さんが書いた名著で、探していた本。
昔から百花園というと、文人墨客たちが愛した場所で、今のご主人も
ときどき珈琲を飲みにくる。お店の時計の上に飾ってある「悠玄亭玉」さんの
赤い提灯も主人が「たまちゃんのわすれもの」といって持ってきてもらったものだ。
不思議なえにしで紡がれて、たまちゃんがほぼ毎日のように蕎麦を手繰りにやってきたり、
うちのお客さんが三味線のおでしさまになったり、彼女の芸を浅草に見に行ったりと
好循環で無駄のない縁が円になっていく。
満席になってしまったけど、今月30日はたまちゃんの86歳の誕生日ライブ。
応援団の先生が誕生日ケーキを注文しているそうだが、86本のローソク
を消す儀式があったら、たちくらみをおこすかもなんばん。
今日はタケシーの三線のライブがあるので16時で閉店。
三味線も三線も、人間の根源的な悲しみみたいなものを奏でてくれるのがいい。
真・善・美の芸術の中でも、酒を飲みなくなる音楽。今月は梅雨入りして、こころも
じめっとしがちだけど、そんな時こそ、いい音楽を「生」で聴きたいものだ。
明日は日曜日なので16時閉店。それから「日曜蕎麦学校」不思議繋がりの蕎麦打ちさん
たちが、ぞくぞくとやってくる。感謝。