長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

秩父で秋蕎麦を喰らう

2012-11-08 08:19:46 | Weblog
昨日は定休日。夕方に「かっぽれ」があるので、蕎麦を打った後、
車で秩父にいく。ここんところ、春と秋が短く、四季の中に夏と冬が
大半をしめているような天気。関越の花園インターで降りて、ときどき
いく山奥の蕎麦屋にいく。ついこないだ着た時は、せみが鳴いていた
里山が、みごとに紅葉していた。

くだんの蕎麦屋は、山奥の寒村みたいな場所にある。たたずまいも
「農村の家」という感じの蕎麦屋だ。たまたま、卵と野菜を調達に
いく途中で見つけ、月に一度は訪れるようになった。
ここの蕎麦は、自分たちでその土地で蕎麦を育て、収穫したものを、
女将さんが手打ちする。もともと日本の家では、女性が蕎麦を打っていた。
玄関に主人のおばあちゃんが、蕎麦を打っている白黒の写真がある。
「日本の食行育の神様」みたいな写真で、この写真を見にいくのも
楽しみのひとつだ。
まだマスコミなどに登場していないけど、くるたびに人が増えてきた。
高速が事故で渋滞していたので、開店から30分おくれでついたら、
ほぼ満席だった。その後は整理券がくばられていた。
これからの時代は「毎日が日曜日」の人が増える高齢化社会。
元気なうちは、山奥に遠出して、自然や土を喰らうみたいな感じで
蕎麦を手繰ってほしいものだ。界隈は小さな温泉もあり、日帰りの旅
としては、最高の場所だ。

いつものように、「そばがき」を注文して、地酒を燗にしてもらう。
つきだしは、小松菜のお浸しに、自家製の味噌がついてくる。その味噌
だけでも、2合くらいいける。これからは、茸のてんぷらも美味い季節
になる。蕎麦屋で昼酒は、小原庄助さんも知らなかったにおでは、それを
知っていたら、もっと早く身上を潰したかも?いや会津に伝わる話なので、
蕎麦は食べていたに違いない。

今日は「煎茶のお稽古」にいく日。
今月は、コンサートなどが入っていて、今日しか稽古にいけない。
ので、くれぐれも、今日の旅の途中に、蕎麦屋などに立ち寄らない
ようにしなくては・・・