長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

東京ノスタルジー喫茶

2011-05-07 08:39:23 | Weblog
少し雨模様だけど、今日も5時に起きて
バンバン元気に蕎麦を打ち、石臼でマタリをガリガリひいて
「水出し珈琲」をしかけ、松岡美絵さんのピアノをCDでききながら、
朝日新聞を読んでいた。表紙の下の本の広告のところに、
「東京ノスタルジー喫茶」(発行 エンターブレイン)というのがのって
いた。今本屋に並んでいる。天真庵もspice cafeも、並んで紹介されている。
押上の文花一丁目にある古色蒼然としたカフェ。

新聞の裏のテレビ蘭に目をやる。テレビ東京の9時の「出没アド街っく天国」
に「職人息づく昭和の街東あずま」となっている。昨日のブログで紹介した
「あずま・・ああ・わが妻・・」が、初めて紹介される。
九州や近畿には神話はやまのようにあるけど、江戸には希少でめずらしい。
「復刻サイダー&限定カレー 古民家そば」と予告されてある。
ふたつはわかるけど、「古民家そば」って、どこなんだろう?まさかうちでは
ないよな、と思いながら、店内の水出しコーヒーの器具とか、珈琲専用の石臼
などを見た。でもなんだかいやな予感・・

先日、矍鑠とした老人がきた。今年の初めころに「読売新聞」に、
spice cafeと天真庵が紹介されたことがある。その記事を読んで
新宿からきたらしい。先日は2回目になる。少し足がおぼつかないけど、
背筋がぴんとしていて、不思議なオーラにつつまれている。
「ほぼブラジルとチケット」と、大きな声で。「え?」と思わず答えたら
「墨田ぶらり下町音楽祭のチケット」だという。うれしくなった。
「ジャズのイベントはけっこうあるけど、クラシック、しかも本格的なものが
少ない。この墨田ぶらり下町音楽祭は楽しみだ」といった。
またまたうれしくなった。珈琲を出す時に、「お砂糖ミルクどうしますか?」
ときくと「ここの珈琲は、なにも足さずに飲むのが一番」と一喝された。
3分くらいで飲み干し、「秋のジャズもくるよ」とのこと。
いろいろな人と出会い、出会う人の役にたてる。そんな思いで、こんな
仕事をしているのだとつくづく思う。「お店のありかた」を
名前も知らない老人に教えていただいた思いがした。

今日は「エリカ庵」
コリコリになった体をほぐしてもらう日。
リセットしたり、原点にもどすのは、いいことだ。

明日は「竹細工の日」
ニューヨークのメトロポリタン美術館に作品が
おさめられた森上仁さんがやってくる。
「仁」・・・愛ということ。名前負けしない慈悲深い人だ。