長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

ダメ中

2010-08-07 07:29:05 | Weblog
昨日はダメ中だった。
元気な男子の新人が2人きた。
最近の男子にしては、文人墨客っぽい、というか、
天真庵ゆかりの書家や陶芸家のことに、関心があるようだった。
こうゆう「奇人」がくると、話がはずみ、酒がうまくなる。
昨日の授業で、先生が詠んだ漢詩もよかった。
蘇舜欽という人の「書中閑詠」。
少し酩酊した作者が、身のまわりの風景を見ながら
楽しんでいて、寝転びながら、浮く雲や風を楽しんでいて、
まわりに読みかけの本が置いてある・・・そんな内容だ。

漱石が草枕に紹介した陶淵明の、「悠然見南山 」(悠然として南山を見る)のように、
中国の詩というのは、壮大な自然などを読んだものが多い。そんなのに
比べると、平凡な日常が詠まれた歌だけど、なんとなく、ほのぼのとしていていい。
詩も作者も、日本ではほとんど知られていないが、それがまたいい。
かの孔子さまも、かく語りきだ。
「人知らずして慍(うら)みず、また君子ならずや」

人が知ろうが、知らないだろうが、認められようとか、名前を残そうと
思わなくても、信じた道を、まっつぐ歩く。これが江戸っ子、いや、君子
なのである。「ダメ中」は、ダメな人が集う会みたいなイメージがあるが、
元気な先生の人徳にひかれて、多士済々な文人みたいな面々が、あまたくるように
なった。今月29日の「nobie」のライブには、先生はじめ、面々が聴きにくる。
「また、うれしからずや」である。

今日は「エリカ庵」
今日は暦の上では立秋。
夏のケアをしっかりしていないと、秋にへたる。
これも自然の理だ。まだまだ暑いけど、気持ちのいい
秋を迎えるためには、今が大事だ。
元気な体があってはじめて、なんでもできる。
「口が悪い」「根性が悪い」「腹が黒い」・・・
こんな持病をお持ちの方も、エリカ庵にくれば、なんとか
なる。