長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

水商売

2009-08-24 06:37:25 | Weblog
飲食業のことを昔から水商売という。

「オミズ」という言葉から想像するように、ボッタグリだったり、
あたりはずれが大きい、そんなイメージが強い。
歌舞伎町界隈のお店も、毎年5000件くらいがつぶれ、また
5000件が生まれる、といった感じらしい。

IT業界に身を投じたときの印象は、「これも水商売だ」という感じだった。
雨後のたけのこのように、たくさんのIT企業が起業していったが、あまたの
会社が霧散していった。
でも、今回の選挙では、きっと自民党という組織もなくなるだろうし、
秋からまた経済も混沌としてくれば、大企業といえども、また倒産の
憂き目にあうのだと思う。

考えてみたら、われわれが生きているのも、水商売みたいなものだ。
風まかせ、その日の天候や水の流れにさからわず、生かされていることに
感謝しながら、なりゆきにまかせて生きていく、しかないのではなかろうか?

昨日お店の看板をしめ、CDで「死神」を聞きながら、「死神」を
飲んでいたら、そんなことを思った。
ちょうどCDがおわるころ、つまり落語の主人公の命が尽きそう
になったときに、近くに住む三上君が、遊びにきた。
彼はいっけん「貧乏神」みたいなひとだが、よくよくみると、
欲がなく、貧乏というより清貧な人だ。「引越し祝い」だと
いって、茶の席にぴったりの軸をいただいた。
さっそく、新しく引っ越した古くて小さい家の床の間に、
それを書けてみたら、玉露が飲みたくなった。
お茶の世界もまた「水」がつきものだ。

今日は「スケッチの会」。
明日は「英語で蕎麦会」。
明々後日は、最後の水曜日なので、水木連休。