MITIS 水野通訳翻訳研究所ブログ

Mizuno Institute for Interpreting and Translation Studies

お知らせ

来月からこのサイトをMITIS(水野通訳翻訳研究所)ブログに変更します。研究所の活動内容は、研究会開催、公開講演会等の開催、出版活動(年報やOccasional Papers等)を予定しています。研究所のウェブサイトは別になります。詳しくは徐々にお知らせしていきます。

『同時通訳の理論:認知的制約と訳出方略』(朝日出版社)。詳しくはこちらをごらん下さい。

『日本の翻訳論』(法政大学出版局)。詳しくはこちらをごらん下さい。

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言い訳と頂き物など

2007年06月06日 | 通訳研究

前回の翻訳研究分科会の頃から頭痛が続き、それが数日かかってようやく終わると今度は体のだるい状態が1週間ほど続きました。たぶん風邪だったんだと思いますが、そういうわけで不調です。実は2日に立教異文化コミュニケーション学会(RICS)で通訳することになっていたのですが、幸いというか残念ながらというべきか、例のはしか騒ぎで今週の土曜日に延期。通訳も中止となりました。(RICSには顔を出しますが。)

頂き物がたまっているので順番に紹介。
まず船山さんから、新雑誌The Interpreter and Translator Trainer Vol. 1 Issue 1 (2007)に掲載されたEnhancing Mental Processes in Simultaneous Interpreter Trainingと、「神戸外大論叢」第57巻収録の「発話理解のオンライン概念表示」の抜き刷りを頂いた。内容は昨年の大会での発表を聞いた人には見当がつくと思うが、この雑誌よりはInterpretingの方がふさわしいような、かなり理論的なものだ。感想を書くと返事しているのだが、いろいろ考えることが多くてまだ書けないでいる。

鶴田さんからは2冊。
鶴田さんと村田久美子さんの翻訳で、リチャード・J・サミュエルズマキャヴェッリの子どもたち:日伊の政治指導者は何を成し遂げ、何を残したか』(東洋経済新報社)
鶴田さんと柴田真一さんの共著『ダボス会議に学ぶ世界を動かすトップの英語』(コスモピア)
前者は政治学の政治指導者論の本のようです。副題にあるとおり、日本とイタリアを対比させています。2段組500ページの重厚な本。後者は、同じ出版社から出ている前著『リーダーの英語』の続編のような感じ。最新の経済、ビジネスのトピックスと英語が学べる。それにしてもどうやって時間を捻出しているのでしょうか。

鳥飼さんからは博士論文、Diplomatic Interpreters in Post-World War II Japan: Voices of the Invisible Presence in Foreign Relationsを頂く。オーラルヒストリーと通訳者の社会学的分析、外交を結びつけた斬新な構想に立つ論文だ。来月には日本の読者対象に書き改めた『通訳者と戦後日米関係』(みすず書房)が刊行されるという。