MITIS 水野通訳翻訳研究所ブログ

Mizuno Institute for Interpreting and Translation Studies

お知らせ

来月からこのサイトをMITIS(水野通訳翻訳研究所)ブログに変更します。研究所の活動内容は、研究会開催、公開講演会等の開催、出版活動(年報やOccasional Papers等)を予定しています。研究所のウェブサイトは別になります。詳しくは徐々にお知らせしていきます。

『同時通訳の理論:認知的制約と訳出方略』(朝日出版社)。詳しくはこちらをごらん下さい。

『日本の翻訳論』(法政大学出版局)。詳しくはこちらをごらん下さい。

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ウランバートルからの手紙

2007年06月26日 | 翻訳研究

2日連続出社するも、体調はそれほどよろしくない。熱は出ないが頭がぼーっとしている。さて今日は、北村彰秀さんというモンゴル語の研究者から手紙が届いた。『東洋の翻訳論―蔵蒙対訳「学者基本語」から―』という本を個人出版したというお知らせだ。本の内容を紹介しておこう。

「中国、チベット、モンゴルにおいては、仏典全体を自分たちの言語に翻訳する働きがなされたが、その仕事を通して翻訳のノウハウ、翻訳論が形成されていった。その中でも最も高い水準に達していると思われるのが、「学者基本語」と呼ばれる仏典翻訳用の辞書の序文にある翻訳論である。
 本書では、いままでほとんど知られていなかったこの翻訳論を日本語に全訳し、箇条書きの形にわかりやすくまとめ、分析を試みた。250年以上前に書かれたにもかかわらず、非常に実践的、網羅的なその内容は、現代も翻訳のすぐれた手引きであり、またそれと同時に、最新の翻訳理論から見ても興味あるアプローチを提供している。」

モンゴルで印刷したようだ。日本では神田神保町の内山書店の上にある「アジア文庫」(03-3259-7530)で扱っているとのこと。60ページ、735円という小さい本。あす問い合わせてみるつもり。