(以下、読売新聞【滋賀】から転載)
===============================================
閉校3年 旧校舎ブラジル人学校に<東近江>
2014年11月07日
ブラジル人学校として活用されることになった旧甲津畑小(東近江市で)
◇サッカーなど交流期待
3年前に閉校した東近江市の旧市立甲津畑小が、ブラジル人子弟らが通う県内唯一の準学校法人「日本ラチーノ学院」(近江八幡市)の校舎として活用されることになった。児童の減少で閉校した学校が、外国人学校に生まれ変わるのは西日本で初めてといい、来年1月の移転を予定。過疎化が進む集落で、地域の活性化と新たな交流拠点としても期待されている。(小宮宏祐)
東近江市東部の山間地にある甲津畑小は1874年、甲津畑村立学校として設立されたが、地域の過疎化や少子化で2011年3月に閉校。その後、住民がバレーボールなどを楽しむため、体育館を利用してきた。
一方、日本ラチーノ学院は1996年、滋賀ラテン学園として旧甲西町(湖南市)に開校。竜王町に移転後、2008年に現在の近江八幡市出町に移った。県内各地から幼児と小、中、高校生の約160人がスクールバスなどで通っているが、商業ビルを利用している校舎は手狭な上、併設の体育館やグラウンドもないため、移転先を探していた。
今夏に同学院が同小への移転を東近江市に打診。市は地元自治会の理解を得て学校施設以外の目的で使用しないことを条件に、来年1月から年間300万円の賃料で5年間貸与(その後は1年ごとに自動継続)することにした。
同小の校舎は築約20年の鉄筋2階建てで、体育館やグラウンドなどを含めると敷地は4540平方メートル。移転準備のため、市が約800万円で水道、暖房、照明施設を修繕している。
小椋正清市長は「過疎地域に子どもたちの『声』が戻ってくることで、活性化の相乗効果を期待したい」と説明。同学院の山本晴夫事務局長は「環境の改善で子どもたちの学力アップにもつながるはず。サッカーやポルトガル語の教室などを開いて地域との交流も進めたい」と話している。
2014年11月07日
===============================================
閉校3年 旧校舎ブラジル人学校に<東近江>
2014年11月07日
ブラジル人学校として活用されることになった旧甲津畑小(東近江市で)
◇サッカーなど交流期待
3年前に閉校した東近江市の旧市立甲津畑小が、ブラジル人子弟らが通う県内唯一の準学校法人「日本ラチーノ学院」(近江八幡市)の校舎として活用されることになった。児童の減少で閉校した学校が、外国人学校に生まれ変わるのは西日本で初めてといい、来年1月の移転を予定。過疎化が進む集落で、地域の活性化と新たな交流拠点としても期待されている。(小宮宏祐)
東近江市東部の山間地にある甲津畑小は1874年、甲津畑村立学校として設立されたが、地域の過疎化や少子化で2011年3月に閉校。その後、住民がバレーボールなどを楽しむため、体育館を利用してきた。
一方、日本ラチーノ学院は1996年、滋賀ラテン学園として旧甲西町(湖南市)に開校。竜王町に移転後、2008年に現在の近江八幡市出町に移った。県内各地から幼児と小、中、高校生の約160人がスクールバスなどで通っているが、商業ビルを利用している校舎は手狭な上、併設の体育館やグラウンドもないため、移転先を探していた。
今夏に同学院が同小への移転を東近江市に打診。市は地元自治会の理解を得て学校施設以外の目的で使用しないことを条件に、来年1月から年間300万円の賃料で5年間貸与(その後は1年ごとに自動継続)することにした。
同小の校舎は築約20年の鉄筋2階建てで、体育館やグラウンドなどを含めると敷地は4540平方メートル。移転準備のため、市が約800万円で水道、暖房、照明施設を修繕している。
小椋正清市長は「過疎地域に子どもたちの『声』が戻ってくることで、活性化の相乗効果を期待したい」と説明。同学院の山本晴夫事務局長は「環境の改善で子どもたちの学力アップにもつながるはず。サッカーやポルトガル語の教室などを開いて地域との交流も進めたい」と話している。
2014年11月07日