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讃岐うどん専門店

2014-11-12 08:51:52 | 多文化共生
(以下、サンパウロ新聞から転載)
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讃岐うどん専門店 14/11/10

店主の水本さん
讃岐うどん専門店「Meu Gohan」
手打ちにこだわる店主の水本氏

 「本物のうどんの味をブラジルに浸透させたい」―。そう語るのは、9月14日にブラジル初となる讃岐うどんの専門店、「Meu Gohan」をサンパウロ市ビラ・クレメンチーノ区に開店させた、店主の水本良夫さん(33、3世)だ。

 本紙創業者の親族にあたる水本さんは、今年4月末に約20年間暮らした日本から家庭の事情でブラジルに戻り、準備期間約2カ月弱で開店までこぎつけた。

 うどん屋を始めたきっかけは、日本で食べ親しんだうどんがブラジルでは和食レストランのサイドメニュー的な扱いで、しかも味や高い料金設定に満足いかず、「それなら自分で作ってみよう」と自宅で麺を打ったのが始まり。「恐らくブラジルのうどんに満足していない人が私以外にもたくさんいるはず」と考えるようになり、開店を決心した。

 開店までにうどんの命とも言える麺は試行錯誤を重ね、数種類の小麦粉をブレンドし、日本の麺に近いコシのある麺に近づけた。また、舌の肥えた日本人を対象に試食会を実施して味を整えていったという。

 現在、開店から約2カ月が過ぎ、営業日の週末は噂を聞いた多くの日本人や日系人が来客して繁盛している。手打ちのため1日60人前を作るのが限界だが、水本さんは「機械の麺はストレートだが、手打ちだと麺がねじれ食感、のど越しなどが出る。見た目は不格好だが(手打ちは)機械では出せない味の魅力がある」と、こだわりを語る。

 そんなこだわりを最も敏感に感じるのは日本でうどんを食べたことのないブラジル人で、「今までブラジルで食べていたうどんじゃない」「これが本当のうどんか」と、味に驚く客も多いという。

 現在のメニューはざる、ぶっかけ、かけ、釜玉、釜揚げの5種類。営業日は土日祝日の午前11時30分~午後3時まで。住所(Rua Doutor Bacelar, 1231)。連絡先は水本さん携帯(電話11・94737・0100)。フェイス・ブック(www.facebook.com/Meu Gohan)。

2014年11月8日付