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外国人向け講座が人気 県内の介護現場で就労希望

2012-10-11 09:05:53 | 多文化共生
(以下、徳島新聞から転載)
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外国人向け講座が人気 県内の介護現場で就労希望 2012/10/10 14:33

 徳島県労働者福祉協議会(労福協)が介護現場での就労を希望する外国人向けに開いている日本語や介護専門用語、ビジネスマナーなどの習得講座が人気だ。ホームヘルパーの資格を取得し、即戦力として長期的な就労を目指す人も。慢性的な人手不足に陥っている介護業界も歓迎している。

 労福協では2009年度に「介護の日本語講座」を開講し、受講者は4年間で5カ国33人、12年度は過去最多の11人に上る。アジア出身で日本人と結婚し、就労を希望する女性が多い。

 講座では「かがむ」「車いすを押す」といった動作、病名、介護用具などの読み書きや意味を覚えるほか、お年寄りとの接し方や職場でのコミュニケーション、報告書の作製方法を計120時間かけて学ぶ。徳島市昭和町3のヒューマンわーくぴあ徳島で平日に開かれている。

 徳島市内の各ロータリークラブから寄贈されたタブレット端末やパソコンなどのメディア教材も活用。難しい日本語の発音や介護方法が分かりやすく説明されており、受講生に好評だ。

 11年度までにホームヘルパー2級の資格を10人が取得し、介護施設で働いている。受講生のフィリピン出身の蔭原レメディスさん(45)は「介護助手をしていたけど、専門用語が分からなくて困ったことばかり。しっかり勉強してもう一度働きたい」。同じくフィリピン出身の井口ジョセリンさん(35)は「生活を安定させるため、長く続けられる仕事がいい」と話す。

 講座修了生に対する介護現場の評価も高い。県東部で介護施設を運営するある業者は「現在1人を雇用しているが、非常に意欲的で真面目。しっかり勉強している就労希望者は、今後も国籍に関係なく採用していく」と話す。

 労福協は「働きたいという意欲が強い分、のみ込みが早い。日本人と同等の能力を付けて現場に送り出したい」と力を込める。講座の需要は高まっており、将来的には県南部や県西部でも同様の支援講座を開講する方針だ。
【写真説明】介護職への就職を希望し、高いレベルの日本語を学ぶ外国人女性=徳島市昭和町3のヒューマンわーくぴあ徳島

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