多文化共生なTOYAMA

多文化共生とは永続的なココロの営み

足りぬ 日本語教えるボランティア/神戸

2010-08-08 23:12:09 | 多文化共生
(以下、朝日新聞【兵庫】から転載)
==================================================
足りぬ 日本語教えるボランティア/神戸

2010年08月07日
写真

 外国人に日本語を教えるボランティアの数が足りない。国の出入国管理政策の見直しに伴い、在留資格の一つとして「日本語能力」が求められる可能性もあり、今後さらに需要が増える見込みもある。日本語ボランティアに興味を持ってもらおうと、市民グループが近く養成講座を開く。(日比野容子)

 講座を開くのは「兵庫日本語ボランティアネットワーク」(神戸市)。神戸市垂水区の元教諭、長嶋昭親(あき・ちか)さん(68)らが1997年に立ち上げた。約90のボランティアグループや個人が加入し、日本語教室を開設・運営したり、県や神戸市などと共催でボランティア養成講座を開いたりしている。

 長嶋さんによると、県内で学習支援を必要としている外国人は約2万人。一方、マンツーマンが基本の日本語ボランティアの数は約2千人。県内には約90の日本語教室があるが、中部や北部は空白地域が多いという。

 同ネットは今後、神戸市内で三種類のボランティア養成講座を開く。初心者対象の「日本語学習支援者養成講座」(定員40人)は9月3日~10月29日、毎週金曜午後の計9回。受講料は教材費の2千円のみ。申し込みの締め切りは8月18日。

 経験者向けには「日本語学習支援者ブラッシュアップ講座」(定員25人)がある。8月21日~10月23日の毎週土曜午後で計10回。受講料無料。8月13日までに申し込む。

 退職教員を対象とした養成講座も11月~来年2月にかけて計画中だ。9月ごろから募集を始める。問い合わせは長嶋さん(090・3161・6046)へ。

   ◇◇

 神戸市須磨区の高橋博子さん(68)=写真=は日本語ボランティアを始めて10年以上になる。1男2女の母。海外経験はフランス旅行が1度だけという「普通の主婦」だった。

 日本語教室は週1回、90分~120分が基本。高橋さんがこれまでに受け持った外国人は17~18カ国の50人ほど。ベトナムが最も多く、中国、韓国が続く。旧ソ連モルドバ出身の人もいた。

 「教えているつもりが、実際には異文化について教わることの方が多いんです」

 経済の浮き沈み、政治の動向で生徒の国籍は移り変わっていく。ボランティアを始めたころはベトナム人が多かったが、今では東欧出身が急増中。「教室の小さな窓から世界が見える」。高橋さんの実感だ。「案ずるより産むがやすし。少しでも興味のある人は飛び込んでみて」と話す。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿