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外国人の大半が「日本語学びたい」 三重短大が生活実態調査

2009-06-06 20:54:31 | 多文化共生
(以下、中日新聞【三重】から転載)
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外国人の大半が「日本語学びたい」 三重短大が生活実態調査

2009年6月6日

 津市に住むブラジル人などの外国人は日本語能力がなかなか伸びない半面、大半が「日本語を学びたい」と考えていることが、三重短大の楠本孝准教授らによる「来日外国人の生活実態調査」で分かった。不況の影響で失業した外国人の再就職に日本語は不可欠になっており、楠本准教授は「やる気のある人が日本語を学べるための支援が必要だ」と話している。

 調査は昨年11~12月、市の協力で実施。津市に外国人登録していて就学年齢の子どもがいる481世帯にアンケートを郵送し、17%の82世帯から返信があった。

 保護者の日本語能力は「日常会話程度」が36%で最多。「会話は十分」28%、「会話も読み書きも十分できる」17%、「あいさつ程度」13%と続いた。日本語を学びたいか、との質問には96%が前向きな回答をする一方で、「学ぶ機会がない」という悩みも多かった。

 楠本准教授は「日常会話が苦にならない人も多いが、レベルに応じて学べる場は不足している」と指摘する。

 子どもの日本語能力では「日本の学校の授業が十分理解でき、読み書きもできる」と答えた保護者が56%。「読み書きは難しい」19%、「日常会話ならできる」16%だった。外国人学校に通っている子どもの多くは、十分な日本語を身に付けていなかった。

 調査に応じた人の国籍はブラジル71%、中国11%、ボリビアとフィリピンがそれぞれ7%など。津市には9000人近くの外国人が暮らし、鈴鹿市などとともに「外国人集住都市」になっている。

 (木下大資)

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