多文化共生なTOYAMA

多文化共生とは永続的なココロの営み

世界遺産の特区通訳案内士に55人登録

2013-05-15 09:34:12 | 多文化共生
(以下、紀伊民報から転載)
==========================================
世界遺産の特区通訳案内士に55人登録 

 世界遺産の高野・熊野地域を訪れる外国人を有償で案内できる和歌山県の資格「高野・熊野特区通訳案内士」に60人が合格し、13日までに1期生55人が登録された。「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録10周年を来年に控え、外国人観光客の受け入れ態勢強化につながると期待される。熊野古道で外国人を案内している田辺市内のガイド団体メンバーも合格しており、各団体は「これで活動の幅が広がる」と話している。

 報酬を得て外国人客の通訳ガイドをするには通訳案内士の国家資格が必要で、県内では57人(4月末現在)いる。通訳案内士でなくても有償で通訳ガイドができる特区に、世界遺産がある田辺市や白浜町、すさみ町など8市町が国から認められたことを受け、県は特区通訳案内士の登録制度を設けた。受験資格は英語能力テスト750点以上(990点満点)か、英検2級以上に合格した人。昨年9月以降、世界遺産登録地域の地理・歴史研修10時間、現場実習20時間、普通救命講習などを受けて3月に面接試験があった。

 県観光交流課によると、面接試験には71人が受験し60人が合格した。そのうち県に登録申請をして登録されたのは和歌山、大阪、奈良、静岡の4府県に住む25~71歳の男女55人。

 特区通訳案内士の登録制度は、増える外国人客に対応し、より満足のいく旅行をしてもらおうという狙いがある。同課は本年度、登録された特区通訳案内士を対象にした研修会を開いて技能向上を図る。7月からは2期生の募集を始めたいという。

 熊野古道の英語ガイドをしている語り部団体「Mi・Kumano(みくまの)」(田辺市)は今回、メンバー11人が特区通訳案内士に合格した。和歌山市から三重県熊野市までの会員40人のうち6人が国家資格の通訳案内士で、残りのメンバーはボランティアで外国人を案内しているという。特区通訳案内士に合格した楠本晴美理事長(55)は「お金を出しても良かったと思ってもらえるように、本年度はガイドのレベルアップに全力を注ぎたい」と話す。

 田辺国際英語ガイドの会からは、会員4人が特区通訳案内士に合格した。会員は16人で国家資格の通訳案内士は2人。今回合格した関岡秀夫会長(64)は「多くの会員はボランティアで英語ガイドをしており、少しでも会員の負担を減らすことができればと試験を受けた。次回もメンバー4人が試験を受ける予定」と話している。


【高野山で特区通訳案内士の現地研修を受ける参加者】

(2013年05月14日更新)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿