(以下、読売新聞【長野】から転載)
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ブラジル人社会直撃
派遣社員解雇 スーパー客激減 通学やめる子供も
急激な景気悪化は、県内のブラジル人社会にも影響を及ぼしている。ブラジル国籍の人が県内で最も多く住む上伊那地域では、ブラジル食材を扱う店から客足が遠のき、職を失った派遣社員らの子供が、ブラジル人学校から去っている。(矢野誠)
県によると、2007年末現在、県内の外国人登録者は4万3044人で、そのうちブラジル人が最も多く、1万5595人だった。製造業の工場が多い上伊那地域には、4717人のブラジル人が登録している。
伊那市中央の食料品スーパー「ビッグプレッス」には、肉やタピオカ、豆類など、ブラジル人が好む食材が並ぶ。ブラジル人向けのスーパーとしては、上伊那地域で最大規模で、クリスマスの時期は例年、家族連れで込み合い、パーティー用の食品を大量に買っていく。
ところが、今年のクリスマス期の売り上げは、昨年の2割程度。経営者のペレイラ・サンドロさん(39)は「多くのブラジル人が解雇されてしまい、お金がなくなった。帰国してしまった人も多い」と嘆く。11月以降、店の売れ筋商品は、それまで片隅に積んでいたスーツケースだ。
店を訪れていた女性(45)の夫(42)は、上伊那郡内のプリント基盤会社の工場で派遣社員として働いていたが、11月半ばに雇い止めになった。生まれたばかりの男児を含む家族4人で、来月2日に、サンパウロの実家に帰るという。
(2008年12月30日 読売新聞)
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ブラジル人社会直撃
派遣社員解雇 スーパー客激減 通学やめる子供も
急激な景気悪化は、県内のブラジル人社会にも影響を及ぼしている。ブラジル国籍の人が県内で最も多く住む上伊那地域では、ブラジル食材を扱う店から客足が遠のき、職を失った派遣社員らの子供が、ブラジル人学校から去っている。(矢野誠)
県によると、2007年末現在、県内の外国人登録者は4万3044人で、そのうちブラジル人が最も多く、1万5595人だった。製造業の工場が多い上伊那地域には、4717人のブラジル人が登録している。
伊那市中央の食料品スーパー「ビッグプレッス」には、肉やタピオカ、豆類など、ブラジル人が好む食材が並ぶ。ブラジル人向けのスーパーとしては、上伊那地域で最大規模で、クリスマスの時期は例年、家族連れで込み合い、パーティー用の食品を大量に買っていく。
ところが、今年のクリスマス期の売り上げは、昨年の2割程度。経営者のペレイラ・サンドロさん(39)は「多くのブラジル人が解雇されてしまい、お金がなくなった。帰国してしまった人も多い」と嘆く。11月以降、店の売れ筋商品は、それまで片隅に積んでいたスーツケースだ。
店を訪れていた女性(45)の夫(42)は、上伊那郡内のプリント基盤会社の工場で派遣社員として働いていたが、11月半ばに雇い止めになった。生まれたばかりの男児を含む家族4人で、来月2日に、サンパウロの実家に帰るという。
(2008年12月30日 読売新聞)
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