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通訳誰からも頼りに

2009-03-30 08:59:49 | 多文化共生
(以下、読売新聞【愛知】から転載)
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通訳誰からも頼りに

江南市臨時職員 日系ブラジル人フノさん 半年間の雇用延長決まる
窓口での対応が好評。臨時職員のフノ・ウメコさん

 職を失い、1月から江南市の臨時職員として働いている日系ブラジル人のフノ・ウメコさん(57)が、所用で市役所を訪れる外国人らから頼りにされている。日本語とポルトガル語に堪能なフノさんが通訳すれば、複雑な用件も話が進みやすいためだ。臨時職員の雇用期間は今月末までだったが、市では他の臨時職員とともに半年間の雇用延長を決めた。

 サンパウロ出身のフノさんは生活費を稼ぐため約20年前に来日し、岐阜県や大阪府の工場などで働いてきた。3年前から江南市に派遣社員の長女(31)や孫(9)と一緒に住んでいる。夫は6年前にブラジルで亡くなった。

 昨年12月、勤めていた自動車部品メーカーの仕事を失い、同市が緊急雇用対策として募集した臨時職員に応募。他の外国人4人とともに採用され、フノさんは市民サービス課に配属された。仕事は窓口での外国人との応対が中心。確定申告や国民健康保険、生活保護、母子手当など用件はさまざまで、他の課へ通訳に出向くことも多い。

 「『言葉が通じる人がいて、ああ良かった』と相手に喜んでもらえる時が一番うれしい。役所で働くのは初めてで自分の勉強にもなります。仕事が出来るうちは日本で働きたい」とフノさん。

 市も頼りにしている。「フノさんがいると、来庁者には安心感があるようです」と市行政経営課の滝正直主幹は評価している。
(2009年3月29日 読売新聞)

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