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相互理解へ、移民の労働環境伝える 東アジア移住共生映画祭2010

2010-06-09 09:35:05 | 多文化共生
(以下、西日本新聞から転載)
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相互理解へ、移民の労働環境伝える 東アジア移住共生映画祭2010 6月末―9月 熊本市、北九州 ロシア、阿蘇で
2010年06月08日 12:33
 移民の暮らしや労働環境などを映画を通して考え、外国人との共生や多文化理解につなげようという「東アジア移住共生映画祭2010」が6月から9月にかけ、熊本市と阿蘇(熊本県西原村)、北九州市、ロシア沿海地方である。熊本市のNPO法人東アジア共生文化センターなどでつくる実行委員会が企画。過去2回は同市だけでの開催だったが、今回から規模を拡大した。

 日本や韓国は今後、労働力人口が減り、工業や農業の現場で移民が増えていくとみられる。グローバル化が進み、安い服や食べ物を大量輸出する中国では、地方から都市に集まった労働者が低賃金で働かされている。国際結婚で外国に渡る人もいる。「このような移民の実態を映画で伝えることで国境を越えた地方レベル、住民レベルの相互理解や課題の解消につなげたい」と、実行委員長の申明直(シンミョンジク)熊本学園大教授は話す。

 日程は6月26、27日=熊本学園大▽7月3日=北九州市の九州国際大▽4日=北九州市立大▽9月5日=ロシア・ウスリースク▽同12日=熊本県西原村の阿蘇西原村構造改善センター。入場料は各会場で設定している。

 上映作品は、イタリア、スペイン、フランスなど海外の長編6本、短編10本の計16本から、会場ごとに6―11本を選んだ。

 このうち「女工哀歌」(2005年、米国)は、世界の衣料の8割を製造する中国で、平均年齢15歳の出稼ぎ少女が時給7円、18時間労働で、ジーンズの糸切りに従事する様子のドキュメント。熊本市、北九州(九国大)会場で上映する。

 「Made in L.A.」(07年、米国)は、米国の衣類工場で低賃金、長時間労働をするラテン系移民の女性たちが、企業を相手に起こした訴訟をめぐるドキュメント。熊本市、北九州(同)、阿蘇で上映。「走るチャウン」(08年、韓国)は、走ることが好きな少女と、フィリピン出身の継母との心の交流を描いたロードムービー。北九州市立大を除く全会場で上映する。

 NPO法人東アジア共生文化センター=096(202)2645。映画祭のホームページ


=2010/06/05付 西日本新聞朝刊=

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