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巨額投じたインターナショナルスクール、開校に黄信号

2009-02-23 13:02:31 | 多文化共生
(以下、朝鮮日報から転載)
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巨額投じたインターナショナルスクール、開校に黄信号
外国人児童・生徒たった50人、10月開校は事実上「無理」

 緑色の外壁にガラス張りの校舎。講義室・図書館はもちろん、映画館・多目的ホール・体育館もある。テニスコートや芝草の球場も作られていた。

 20日に訪れた仁川経済自由区域にある松島国際都市の松島インターナショナルスクール(NS CIS)建設現場。1500億ウォン(約92億5000万円)を投じた同校は4月に完工する。韓国初のインターナショナルスクールだ。しかし、いつ開校するかは誰も分からない。10月開校予定だったが、今となっては不可能な状況だ。松島に外国人児童・生徒がいないからだ。

 同校には、定員いっぱいなら、幼稚園・小・中・高校課程を合わせ2100人が通うことになる。外国人児童・生徒数の30%に当たる韓国人の入学も可能だ。ところが現在、松島経済自由区域に登録されている外国人は744人で、このうち学齢期に当たる1990年以降の出生者は約50人にすぎない。この全員が同校に入学するとして、この30%に当たる韓国人児童・生徒15人を合わせても計65人程度にしかならない。同校の運営を委託されているインターナショナルスクール・サービス(ISSN)は、「これでは到底開校は無理」との見解を示している。

 仁川経済自由区域庁のキム・ジョンテ教育チーム長は「インターナショナルスクールは全国どこからでも志願できるので、ソウルからの待機需要(入学希望者)は十分あると考えている」と話す。だが、寮がなく、交通の便も悪いため、ほかの地域の児童・生徒が入学を希望するのは期待薄だというのが一般的な見通しだ。

 このような事態になったのは、まず、外国人が松島に投資をほとんどしていないためだ。政府や仁川広域市、仁川経済自由区域庁のずさんな対応も大きな原因の一つだ。外国人児童・生徒が少ない場合の対応策を事前に準備していなかった。仁川広域市と仁川経済自由区域庁は先月になってやっと、政府にインターナショナルスクール関連規定の改正について申し立てた。インターナショナルスクールの韓国人入学の割合を外国人在校生に対する割合でなく、定員数に対する割合に変更してほしいという内容だ。こうなれば、定員2100人の30%に当たる630人の韓国人児童・生徒が入学できることになり、学校運営が可能だというのだ。国内法人と外国法人の合弁による営利法人も学校設立・運営に参加し、収益金が出れば、海外送金もできるよう求めた。そうすれば、競争力を持つ機関が競って手を挙げることが期待できる。

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