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福祉避難所:高齢者、障害者受け入れ2割増

2013-09-04 10:36:33 | ダイバーシティ
(以下、毎日新聞【福井】から転載)
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福祉避難所:高齢者、障害者受け入れ2割増 県内174施設に 震災後、必要性に理解 /福井
毎日新聞 2013年09月03日 地方版

 介護が必要な高齢者や障害者を災害時に受け入れる「福祉避難所」が、県内では東日本大震災前より約2割増の174施設(今年5月現在)になったことが、県の調査で分かった。大震災で一般の避難所に逃れた高齢者や障害者が体調を崩すケースが相次ぎ、市町が指定を進めたとみられる。岩手県陸前高田市に職員を派遣した勝山市は現地での職員の経験を生かし、積極的に福祉避難所を増やしたという。【佐藤慶】

 福祉避難所は耐震性や耐火性があり、バリアフリーのトイレなどが備わった福祉施設や学校、公民館などを市町が指定する。

 県地域福祉課によると、2010年11月に147施設だった県内の福祉避難所は、大震災約8カ月後の11年11月には166施設に急増。現在の174施設のうち、約7割は特別養護老人ホームなどの高齢者施設で、残りは障害者施設や児童福祉施設など。

 最も多く指定しているのは福井市(60施設)で、越前市(17施設)、坂井市(16施設)が続く。一方、高浜町は指定施設がなく、池田町(1施設)やおおい町(3施設)も低迷している。

 勝山市は10年11月時点で1施設だったが、現在は計10施設を指定している。震災後、同市が陸前高田市に派遣した職員は、介護が必要な高齢者らが集まった避難所で食事や入浴などの介助を手伝った。トイレに1人で行けなかったり、環境が変わって症状を悪化させたりした避難者と接し、福祉避難所の重要性を強く感じたという。

 同市は11年秋に、福祉避難所として開設可能な規模のほぼ全ての市内の福祉施設と災害時の協定を結び、指定にこぎつけたという。福祉避難所の担当者は「介護施設の職員のなかにもボランティアで陸前高田市に行った人もいる。福祉避難所の必要性を理解してもらっており、多くの施設と協定を結べた」としている。

 一方、県内で唯一、福祉避難所がゼロの高浜町。担当者は「施設からは『災害時に外部の人を受け入れられる体制を確実にとれる約束ができない』などの意見をもらっている。理解してもらえるようにお願いするしかない」と頭を悩ませている。

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