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吉田仁(よしだ・ひとし)さん帰国子女向け雑誌を初めて発刊 「異文化学んだ子供たちは日本の宝」

2008-05-23 09:36:27 | 多文化共生
(以下、産経新聞から転載)
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吉田仁(よしだ・ひとし)さん帰国子女向け雑誌を初めて発刊 「異文化学んだ子供たちは日本の宝」
2008.5.21 19:10


 「アメリカでは授業中、ガムをかんだり、足を組んだりするのはごく普通。それを覚えてそのまま日本に帰国すると…」

 駐在員の子弟は語学も堪能で、海外経験も豊富といったイメージが先行するが、吉田さんによると、生活習慣の壁にぶつかり、帰国後に登校拒否になる子供も少なくないという。

 今月発行した帰国子女を応援する初の教育雑誌「帰国便利帳」は渡米20年、現地の学校に通う2人の子供を持つ吉田さん自身の経験から生まれた。

 文部科学省によると、帰国子女の数(小中高)は1万300人(平成18年度)で、そうした子女を積極的に受け入れる学校も増えている。その一つ、かえつ有明中・高校(東京)では「現地校で学んだ生徒は意見を言えて考える力を持っており、それは素晴らしい能力。だが、日本の暗記中心の授業に戸惑うことが多い」(帰国生担当・久保敦教諭)と、帰国子女のプラスとマイナス面を指摘する。

 創刊号をみると、北京五輪・野球日本代表監督の星野仙一氏「私の教育論」、元フジテレビ・アナウンサーの木佐彩子さん「帰国体験記」、「帰国前に知っておきたい、教育のヒント」と盛りだくさん。

 発行部数は7万部。教育関係者にとって朗報なのは“フリーマガジン”として世界9カ国、500カ所の学校やスーパーで配布されることだ。日本では紀伊國屋書店などで無料で受け取れるようになるという。

 「異文化を肌で学んだ子供たちは日本の宝。帰国して伸び悩んでいては、個人にとっても社会にとっても損失になる」

 帰国子女たちの個性を生かしつつ、いかに日本へソフトランディングさせるか、未開拓の分野に切り込んだ新雑誌の役割に注目したい。(大家俊夫)

      ◇

 昭和40年、東京・飯田橋生まれの42歳。63年、日大卒業と同時に渡米し、当初、ホームレス同様の生活も経験。ガイド誌「ニューヨーク便利帳」の版権を創刊者から買い取り、「ワイズ・パブリッシング」(www.us-benricho.com)社をニューヨークに設立。社員40人。米ニュージャージー州在住。

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