多文化共生なTOYAMA

多文化共生とは永続的なココロの営み

多文化共生テーマにシンポ 29日、静岡文化芸術大

2011-01-21 09:27:58 | 多文化共生
(以下、朝日新聞から転載)
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多文化共生テーマにシンポ 29日、静岡文化芸術大

2011年1月20日

 静岡文化芸術大学は29日午後1時から、「外国人市民の社会参加と多文化共生のまちづくり」と題したシンポジウムを浜松市中区中央2丁目の同大学で開く。

 基調講演では、愛知県立大学文学部の山本かほり准教授が韓国の多文化共生事情について語る。また、1995年に阪神大震災が発生した際、多言語での情報提供にかかわったNPO法人多言語センターFACILの吉富志津代理事長が「多文化な視点が拓(ひら)く地域社会」と題して意見を述べる。

 このほか、静岡文化芸術大学のイシカワ・エウニセ・アケミ准教授が、定住者としてのブラジル人の意識の変化について報告。ディスカッションや交流会もある。

 無料。事前予約不要。問い合わせは同大企画室(053・457・6113)へ。

こぎつね教室:外国人の学び支援 生徒が感謝のパネル--豊川市 /愛知

2011-01-21 09:27:22 | 多文化共生
(以下、毎日新聞【愛知】から転載)
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こぎつね教室:外国人の学び支援 生徒が感謝のパネル--豊川市 /愛知

 定住外国人の子どもたちに日本語などを教える豊川市の「こぎつね教室」が開校から1周年を迎え、生徒代表7人が18日、市役所を訪れて感謝のメッセージを書いたパネルを市職員に手渡した。

 教室は昨年1月、文部科学省の定住外国人の子どもの就学支援事業「虹の架け橋教室事業」に認定され、同市諏訪のプリオビル5階の市催事場などを借りて開校。この1年間で6~17歳のブラジルやフィリピン、中国出身の子どもたち延べ約40人が通い、日本語や算数などの勉強に励んできた。

 パネルには、習ったひらがなやカタカナ、漢字で「まいにちたのしくおべんきょうしています」「日本の学校にかよえるきかいを感謝します」などと書かれている。市国際課を訪れた生徒たちは「1年間、ありがとうございました」と感謝を伝えた。【丸林康樹】

「書き初め」が人気 霧島市で国際交流のつどい

2011-01-21 09:26:06 | 多文化共生
(以下、南日本新聞から転載)
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「書き初め」が人気 霧島市で国際交流のつどい
(2011 01/21 06:30)

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書き初めに挑戦する参加者=霧島市隼人の日当山地区公民館
 霧島市在住の外国人13 件と市民が交流する「国際交流のつどい~世界の味ランチ」が16日、同市隼人の日当山地区公民館であった。参加者約100人は餅つきや書き初め、茶道など日本の文化に触れたほか、持ち寄った各国の料理に舌鼓を打った。
 霧島警察署管内国際化対策協議会、市国際交流協会が開き4回目。イギリス、ベトナム、アメリカ、中国など10カ国・地域の30人が参加した。
 外国人13 件には書き初めが人気。筆の運びに苦労しながら「希望」「夢」などの字を書き上げた。昼食はスリランカ風コロッケ、パキスタンのカレーなど国際色豊かな料理、日本の正月料理が並んだ。
 ベトナムから鹿児島高専に留学中のゴー・フィー・クーさん(21)は「書き初めは初体験。知っている字でも、筆で書くのは難しい」と話した。

児童労働の実態知って 23日に福岡でイベント

2011-01-21 09:25:34 | 多文化共生
(以下、読売新聞【福岡】から転載)
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児童労働の実態知って 23日に福岡でイベント
イベントの準備を進める小川さん(左)ら

 貧困などを理由に外国の子どもたちが強制労働を強いられている現状を知ってもらおうと、NPO法人の「ソルト・パヤタス」(粕屋町)と「ACE」福岡グループ(福岡市)が23日、「はたらくこども」と題した啓発イベントを福岡市中央区大名2の市NPO・ボランティア交流センターで開く。

 「ソルト・パヤタス」はフィリピンの首都・マニラに近いケソン市・パヤタス地域で活動。ゴミ投棄場のゴミを拾い集めて生計を立てる貧困層の子どもたちに奨学金を給付し、教育を受ける機会を増やしている。会員からの寄付などを財源とし、1995年の創設以降、約250人を援助しているという。

 今回は、児童労働をなくそうと企業や政府への提言活動などを行っている「ACE」の福岡グループと共同で、児童労働の実態を写した写真パネル約30枚を展示。マッチ棒の箱詰め、インドやパキスタンで見られるサッカーボールの手縫い作業などを体験できる「児童労働体験コーナー」も設ける。

 国際労働機関駐日事務所(東京)によると、児童労働をしている子どもはアジアやアフリカを中心に約2億1500万人。多くは教育の機会を奪われたまま、貧困から抜け出せない状態が続いているという。ソルト・パヤタスの小川恵美子事務局長(40)は「子どもが働かなければならない現実が、今も世界中で起きていることを知ってもらう機会になれば」と話している。イベントは午後0時半~4時半、参加費100円。問い合わせはソルト・パヤタス(092・939・3633)へ。(向井由布子)
(2011年1月21日 読売新聞)

間もなく国家試験 問われる外国人看護師受け入れ制度

2011-01-21 09:24:53 | 多文化共生
(以下、TOKYO MX NEWSから転載)
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間もなく国家試験 問われる外国人看護師受け入れ制度

2011年1月20日

 少子高齢化に伴う看護師不足の打開策として2008年から始まった外国人看護師受け入れ制度は「看護師が足りず、打開策として人材を求めたい日本側」が「日本の高度な医療技術を修得したいインドネシアなどの国」から看護師候補者を受け入れるというものです。候補者は入国後、6ヵ月間の日本語研修を経て病院などで就労しながら研修し国家資格取得を目指すというものです。その看護師資格取得の国家試験が来月行われます。これまでの研修の成果を発揮して資格を取得できるのか、外国人の看護師候補にとっては大きな節目となります。

 都立駒込病院に1人の男性看護師候補者がいます。ダダン・クルニアワン・アブディラさん(32)です。外国人看護師候補者の第1陣として2008年9月にインドネシアから来日しました。東南アジアとのEPA=経済連携協定に基づいて来日した外国人が看護師として日本で働く条件は『3年以内に日本の国家試験に合格すること』なのです。このため、ダダンさんにとっては来月行われる国家試験が最後のチャンスです。
 いつも笑顔で接するダダンさんは患者さんからの評判も上々です。ダダンさんは「きょうはどうですか? 寒くないですか?」と患者さんに声を掛けます。患者の1人は「最初にお目にかかった時は『あー、外国人だ』という感じで、まして男性でしょ? 女性側としては『恥ずかしいなぁ、大丈夫かしら』なんて部分もあった。ところが、とにかく言葉遣いが優しいし扱い方も丁寧だから安心していられる。長く長くいてほしいと思っています」とダダンさんの仕事ぶりに感心します。妻と子どもをインドネシアに残して来日したダダンさんの目標は「インドネシアで従事していた手術室での仕事の腕を上げること」でした。しかし期待を胸にやってきたダダンさんは、現在「インドネシアで7年間オペ室(手術室)で働いていましたが、日本に来てからは普通の病棟で働いているんですよ。でも、本当にオペ室で働きたいです」という状態です。
 日本の医療技術を学べると意気込んで来日したダダンさんですが、日本の国家資格を持っていないため医療行為に関わることはできません。病院では看護師の手伝いとして患者の搬送やシャワーの介助などを行っています。ダダンさんが研修を受けている都立駒込病院・看護部の平ちひろ看護担当科長は「初めて病院に来た時の彼の日本語レベルはやっとあいさつができる程度で日常会話もままならないような感じで来ました。その状況から3年間で国家試験に合格するというのは本当に厳しいと思います」と話します。
 ダダンさんは看護専門学校で、別の病院で研修中のインドネシア人と2人で国家試験の勉強をしています。日本語の習得に加え3年以内の資格取得という重圧の中、受け入れた駒込病院もその後押しができるようダダンさんの勤務シフトを配慮しました。週1回だった国家試験の勉強を去年12月からは週2回に増やしたのです。それでも外国人にとって試験は難関です。去年の日本人受験者の合格率が9割ほどだったのに対し、EPAに基づく外国人受験者では合格者は254 人中わずか3人でした。ダダンさんは「漢字が一番難しいです。日本の病名がなかなか読めないので、まだまだ慣れないです」と話します。試験を管轄する厚生労働省は東京都などからの要望を受ける形で、今回の試験では専門用語に関する見直しを行いました。次の国家試験に向けた予想問題集では、難しい用語の漢字にルビが振られ、その横には英語訳も付けられるよう改定されるのではないかと見ています。
 言葉だけでなく、内容に関しても課題があります。広尾看護学校の非常勤講師・外山和子さんは一例として「例えば意識レベルを測るとき、インドネシアは国際レベルの単位を使っているが日本ではジャパン・コーマ・スケールという日本の指標で測る。そういうところから覚えてもらわないと仕事ができない」と外国と日本との違いを指摘します。
 ダダンさんの苦労は勉強だけではありません。仕事の後の買い物で品物を手に熱心に読んでいるのは「原材料名の欄」です。ダダンさんは「もし豚肉が入っていたら駄目。これは豚肉が入っていないので買います」と話しました。イスラム教徒のダダンさんは食事も戒律に従って取るのです。これはインドネシアでは全て妻任せでした。
 そんなダダンさんを温かく見守る病院のスタッフたちにも研修生の受け入れは組織としていい影響があったといいます。駒込病院の根本信子看護長は「彼はすごくいつも笑顔を絶やさない、優しいホットな感じのする人。比較的外科系の病棟でバタバタする中で、外から受け入れるということでみんなが温かく迎えてあげて一緒にやっていこうという柔らかい雰囲気になった気がする」と話します。
 労働力移動や移民などに詳しい首都大学東京の丹野清人准教授は『外国人看護師受け入れ制度』について「単に看護師不足のためだけというのではなく、東南アジアとの経済連携協定(EPA)とのセットの中で組み込まれてしまったということが、その不幸なところ」と指摘し、さらに「日本語で試験を受けないと日本では看護師資格が取れないにも関わらず、フィリピン・インドネシア・タイなどの漢字文化圏とは違ったところから看護師の卵を迎え入れなければならなかった」と問題点を指摘します。
 厚生労働省によりますと、外国人看護師候補者はこれまで455人が来日しましたが、34人が資格取得を断念し帰国しています。この3年間の国としての取り組みに関して厚生労働省は取材に対し「政策判断に関わるものはコメントできない」と回答しています。丹野准教授は、1年に1人当たり700万円以上の費用がかかるこの受け入れ制度を考え直す必要があると考え「外国人もまた、いつまでも日本人が思うような都合のいい労働者であるということはない。とにかく本人の学びたいものというのが日本でかなうような仕組みに変えていくことが必要だ」と指摘します。
 去年の暮れ、ダダンさんは私たち取材班に対し「ちょっと心配ですけれども、来年(2011年)の国家試験が最後のチャンスですから、勉強を最後まで頑張ります」と語ってくれました。
 看護師国家試験は来月20日に行われます。