多文化共生なTOYAMA

多文化共生とは永続的なココロの営み

(とやまのラーメン紀行5)2013/06/20

2000-01-05 21:51:15 | とやまのラーメン紀行
(とやまのラーメン紀行5)2013/06/20

こうして徐々に富山県内にその名称と特徴が浸透し始めた「富山ブラック」ですが、古くから地域住民に愛されてきた庶民派ラーメンも、地元情報誌などがラーメン特集を組む中で、地力をいかんなく発揮してきました。
そのほとんどが、鶏がらベースの醤油、すなわち黄金色のスープのものです。富山ゴールドの命名がないのが不思議なくらいです。

二日酔いに格別という魚津の「やまや」や「四十万食堂」、お昼のほっと一息の大山町の「吉乃」、中心市街地の一角にありながら独自のスタイルを固持する富山の「かねや」、出前と言えば「東京亭」や「月見」、週末にはご近所さんたちで賑わう小杉の「ニューいちい」、中高生にも愛される高岡の「ますや食堂」、その佇まいから歴史と愛着を感じざるを得ない福光の「春乃色食堂」など、その土地その土地の人々に愛され、今なお愛され続ける富山のラーメンがそこに息づいています。

写真は文中にある「かねや」。
カツオの香りと、ほのかな甘みが正しい昭和の時代を想起させます。