多文化共生なTOYAMA

多文化共生とは永続的なココロの営み

(とやまのラーメン紀行3)2013/06/09

2000-01-03 21:30:12 | とやまのラーメン紀行
(とやまのラーメン紀行3)2013/06/09

ときはバブル経済崩壊の前後、富山のラーメンを総合的に扱ったメディアはまだ登場していません。思い思いにそれぞれの行きつけのお店の情報交換を始めた頃です。
テレビや情報誌が特集を組み始めた頃も、この状況にあまり変化が現れません。業界関係者にしても、全体像を捉えているわけではないからです。
そんな中、情報の集まる人・場所として、例えば、タクシー運転手が選ぶラーメンベストXXみたいな特集が組まれはじめ、地元新聞紙にも県内各地のラーメン店が掲載され始めました。選択の基準は、どちらかというと、地元で長く愛され、万人受けしているお店が多かったように思います。
例えば、県東部なら「おもだかや」、富山市界隈の「あっちっち」、県西部なら「マリモ」などでしょう。そうそう、タクシー運転手がチョイスする「駅前ひげ」も知る人ぞ知るといった雰囲気が人気を呼びました。

こうした中、休日、家族連れが食べるラーメンとして、「8番らーめん」、「西山ラーメン」は不動の地位を築きつつありました。この両フランチャイズ店は、さながらビートルズとローリング・ストーンズのように富山の家族連れのハートを鷲掴みし、互いが互いを評価しつつも、各々の顧客を伸ばしていくのでした。

美味しんぼ連載から10年が経ち、テレビでは料理の鉄人が始まり、世のグルメ志向は地元へと目を向け始めるのです。そして地元メディアもラーメン特集をこぞって開始し、ときはWindows95の登場を迎えます。

(写真は8番らーめん西山ラーメンHPからの転載)