以前何度か日記で取り上げたことがありますが「粘る稀なガン患者」というブログがあります。このページは膵内分泌細胞ガンにかかっているブログ主さんが書かれていたブログです。膵内分泌細胞ガンというのは,わたしが四年前に手術した腫瘍と同じ病気です。ブログ主さんは発見時に既に転移があったため,手術不可能で,抗癌剤治療をやられてきました。最初は承認薬で治療をしてましたが,承認薬が効かなくなると未承認薬を使って更に命を延ばしてました。海外の医療文献等も読まれ,医者とも活発に議論をし,実に積極的に治療を行っており,膵内分泌細胞ガンという情報の少ないガンにとっては,非常に有効なデータとなるブログだったと思います。またガンに絡んで時事のことを語ることも多く,多く共感を受ける内容がありました。
膵内分泌細胞ガンは進行が遅いガンだと言われますが,転移がある状態から8年以上治療を続けておられる姿は,わたしのガンが再発しても8年は生きれる可能性があるわけだ…と思え,非常に勇気づけられたものです。
正確にはこのページを知ったのは,はっきりとはおぼえてませんが,わたしの手術前か直後で,ブログ主さんは当時はまだ治療を初めて4年程度,そのあとの投薬の変化も非常に興味深く読んでいたものです。
そのブログ主さんが今年度に入り,仕事をお辞めになり,その後しばらくしてどうも体調が良くなさそう…という感じになり,気になってましたが,二週に一度更新されていたブログが今週は更新されないので,気になっていろいろ調べたら,どうやら13日に亡くなられていたようで…。その事を知りショックを受けております。
この方はブログでは素姓を一切明しておられませんでしたが,昨年奥様が小腸がんで亡くなり,絵描きであった奥様の追悼展があったため,その個展を観に行きました。会場はお客さんが多かったため,ブログ主さんを遠目で観ましたが,声をかけることもなく記帳だけして帰りました。今年も追悼展が再度行われるということになり,記帳したからでしょう,案内が自宅へ郵送されてきており,今年も行こうと思っていたところでした。
今回の追悼展は他にも作品を出す方がおられたので,その方のページからブログ主さんの死と,追悼展が行われることを知ったのですが,その開催を前に亡くなったということで,なにか頂いた案内が結果的に亡くなった方からの手紙…ということになってしまいました。
今度こそ会場で一言ご挨拶が出来るだろうか?…等と考えたりもしてました。わたしの方は先日の検査で手術後四年が経過し,再発の怖れかなり減ったと医者には言われています。一方8年間治療を続け生きながらえたブログ主さんの容態が悪くなりつつも,しっかりとしたブログを作り続けているのを読むのは,凄く不思議な感覚でした。少しずつ違う方向に進んでいるのだろう…とは思いますが,それでもブログ主さんは,わたしにとってはすばらしい指針であったと思います。でもわたしも手術直後は,自分自身がブログ主さんと同じ方向に歩むことになるのが怖くて,ブログにコメントを書けませんでした。今年の5月に初めて「以前から読んでます」と書けたところでした。おそらくブログ主さんはわたしのことは認識されておらず,わたしが一方的に尊敬の想いを募らせていただけでしょうが,コメントを書けたこと,そして追悼展の案内をもらったことは,少しだけ「やっと少し距離が近づけた」という様な感覚を持ちました。
もっともっと長く生きて,普通の人の寿命ぐらい生きていらっしゃったら良かったのに,そして一度しっかりとお礼を言いたいな…と思ってました。とても残念ですが,安らかにお休みになることを祈っております。
膵内分泌細胞ガンは進行が遅いガンだと言われますが,転移がある状態から8年以上治療を続けておられる姿は,わたしのガンが再発しても8年は生きれる可能性があるわけだ…と思え,非常に勇気づけられたものです。
正確にはこのページを知ったのは,はっきりとはおぼえてませんが,わたしの手術前か直後で,ブログ主さんは当時はまだ治療を初めて4年程度,そのあとの投薬の変化も非常に興味深く読んでいたものです。
そのブログ主さんが今年度に入り,仕事をお辞めになり,その後しばらくしてどうも体調が良くなさそう…という感じになり,気になってましたが,二週に一度更新されていたブログが今週は更新されないので,気になっていろいろ調べたら,どうやら13日に亡くなられていたようで…。その事を知りショックを受けております。
この方はブログでは素姓を一切明しておられませんでしたが,昨年奥様が小腸がんで亡くなり,絵描きであった奥様の追悼展があったため,その個展を観に行きました。会場はお客さんが多かったため,ブログ主さんを遠目で観ましたが,声をかけることもなく記帳だけして帰りました。今年も追悼展が再度行われるということになり,記帳したからでしょう,案内が自宅へ郵送されてきており,今年も行こうと思っていたところでした。
今回の追悼展は他にも作品を出す方がおられたので,その方のページからブログ主さんの死と,追悼展が行われることを知ったのですが,その開催を前に亡くなったということで,なにか頂いた案内が結果的に亡くなった方からの手紙…ということになってしまいました。
今度こそ会場で一言ご挨拶が出来るだろうか?…等と考えたりもしてました。わたしの方は先日の検査で手術後四年が経過し,再発の怖れかなり減ったと医者には言われています。一方8年間治療を続け生きながらえたブログ主さんの容態が悪くなりつつも,しっかりとしたブログを作り続けているのを読むのは,凄く不思議な感覚でした。少しずつ違う方向に進んでいるのだろう…とは思いますが,それでもブログ主さんは,わたしにとってはすばらしい指針であったと思います。でもわたしも手術直後は,自分自身がブログ主さんと同じ方向に歩むことになるのが怖くて,ブログにコメントを書けませんでした。今年の5月に初めて「以前から読んでます」と書けたところでした。おそらくブログ主さんはわたしのことは認識されておらず,わたしが一方的に尊敬の想いを募らせていただけでしょうが,コメントを書けたこと,そして追悼展の案内をもらったことは,少しだけ「やっと少し距離が近づけた」という様な感覚を持ちました。
もっともっと長く生きて,普通の人の寿命ぐらい生きていらっしゃったら良かったのに,そして一度しっかりとお礼を言いたいな…と思ってました。とても残念ですが,安らかにお休みになることを祈っております。