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サンタナ

2005-09-08 18:36:28 | 音楽・アート
今のところに引っ越してケーブルTVに加入したので,歴史ずきのわたしはヒストリーチャネルを見てたりするんですが,今週と来週は「音楽の世紀」というのやってます。今日はサンタナでした。
サンタナというと先々月ライブを見に行きましたが,その関連で,今月のギターマガジンにインタビューが載ってます。それを読んだんですが,いろいろ興味深かったというかおもしろかったです。
サンタナっていうと今や1000万枚も売れる様なアルバムを出すようなモンスター級のスターですが,その大成功がデビュー30年目で来たのが興味深いです。しかもそれが最初のヒットじゃなくて初期のアルバムも100万枚以上売れていて,その後もずっと活動をしてますが,少なくとも日本ではあまりそういうのが聞えてこず,ある意味初期のヒットのイメージが強いせいで「過去の人」的に捕らえている人が多かったと思います。それが30年目でグラミーを9冠もとる…っていうのが,どうも余りないケースでとても不思議というか…。
で,インタビューを読んでいて思ったのが,サンタナという人がやっぱり非常にジャズやブルースに対して敬意をもっているということ。で,ジャズからするとロックは別のジャンルで,ジャズに敬意を表してもジャズの方から別のものみたいに言われたとか…。もちろん,ジャズミュージシャンがそんな人ばかりじゃなくて,現実にサンタナはウェインショータと共演をたくさんしてるのですが,その件についてもウィントンマーサリスとかに非難された話とか,でもウェインがそれをフォローした話とか喋っていて,おもしろかったです。あと,売れたことにより周りに「売れ線を狙った」みたいに言われている…ってことを気にしてるのか,一応本人は「売れることを非難する人より自分の方が自由だ,自分はやりたいことをやってるだけだから」とか言うことを言っていたりとか…。それからヒストリーチャネルではサンタナは天才ギタリストと評されてましたが,インタビュー見ると本人はテクニカルな面での自信はあんまり無かったのだなぁ…とか思ったりも…。
サンタナって人はフラワームーブメントの頃にデビューしたせいもあって,当時のお約束であるLSDやドラッグ…,その後宗教への開眼…等,まぁそういうのを全部経由しての現在があるので,そういう意味での達観みたいのも感じられて興味深かったです。…っていうかウッドストックのステージってLSDをバリバリに決めた状態でやってたそうで…,ソリャー大変だったろうなぁと(^^;)…。
サンタナっていう人は,ラテンのリズムの上でブルースギターを弾くというラテンロックを最初にやった人で,売れ線だろうが何だろうが,ラテンでロックやってる人間がサンタナを批判する資格は無いとわたしは思ってます。本当に新しい音楽を作り出したイノベータであり,しかも現在大スター…,でもジャズ(特にコルトレーンに心酔してるようでした)とかにたいして物凄く敬意を払っている……,というのがなんか良く伝わっていい話聴いたなぁ…という感じで…。
「なんだわたしはサンタナ好きだったのか…」とか思いましたよ(^^;)。
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