たろの日記ページ,gooブログ版

http://taro-r.sakura.ne.jp の分家です。一部内容が重複してます。

素人の牽引

2008-12-19 20:42:35 | 社会
レジデント初期研修用資料さんの「専門家は結論を出せない」というのを読んで,あぁそうだよなぁ,という気がしました。確かに専門家が集まって,アーダコーダ言っていても結論がでないことは多々あります。そしてそういう状況を打破するには確かに素人に権限を持たせてつれてくればいい。そうすると何かが大きく変わります。
それについて弾さんは,素人が専門家を引っ張ったほうがいい三つの理由を挙げてます。専門家が素人のためにいるというのは,あまり同意しないのだけど,最後に専門家の力量を上げてきたのが素人ということについては思い当たる節がたくさんあります。
というかわたし自身が経験上,素人であるえらい人に振り回されて,良かったことが何度もあるからそうおもうのです。良かったといっても,良い思いはせず,やってるときは結構最悪な感じなのですが,振り返るといろいろと結果を残せたとかそういうことです。
わたしはとある技術の専門家ですが,同僚として同じ分野の専門家がたくさんいる組織にいます。そうすると,やっぱり視点が狭いというか,一つのことの深いところばかり見てしまう。やる前に,結果を想像して,可能性がひくことをやりたがらないとか,まぁいろいろあるのですが,そういうときに,その分野に対して素人である人がトップでやってきて,いろいろと要求条件を挙げてくる,われわれはそれを無下に出来ないから,いろいろ苦労しているうちに,自分達が思っていた以上のことが出来てしまう,という経験を何度もしてます。
素人は無茶な要求をするのですが,本質的なことをストレートに要求する場合が多いです。専門家の方が,些細なことにこだわったり,なんだかんだいって,自分が興味があることにもって行きたがったりします。素人が掲げた方向性が結構無茶な場合でも,結局専門家がわきを固めるので,意外になんとかなったりして,結果的に状況が好転することが多い。本当に出来ないような要求を挙げてくる場合もありますが,その場合は専門家も必死になって,それが無理なことを説明する。そうすると本当は何が障壁になっているのか明らかになったりするとか,素人でもわかるように説明するとか,それはそれで意味があるわけです。
というわけで,素人が専門家を使うというのは,いいことが多いので,実際いろんな組織でやられてるとは思います。まぁでも,素人に使われている専門家は,まぁ大変でちっとも楽しくなかったりするのですよ(苦笑)。だからそれが嫌だったら,やっぱり専門家の中で素人にわかるような結論をしっかり出すことなんでしょう。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マインドコントロールと疑似科学 | トップ | タバコ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

社会」カテゴリの最新記事