たろの日記ページ,gooブログ版

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電気行政

2011-05-09 22:04:39 | 時事
最近のネット経由でニュースを観ていて思うこと。

東電のあり方についていろいろ言われている様ですが,

  • 倒産&国有化
  • リストラ,送発電分離

は逆の方向性のような気がするんですが,どうでしょう。特に後者は地域独占見直しとかまで踏み込めるんですが,他の地域への影響などは無いんでしょうか?。電気も許認可事業だろうから,東電地域だけ特別な体制ってわけにはいかないんじゃないという気がします?。あくまでも法律の技術論だけど。

それから倒産国有化は今の株主と経営陣に責任を負わせて,だけど組織としてはそのまま国が運営すれば,末端で働いている人や消費者は今と同じ利便性を保持できるけど,リストラや送発電分離は結果的に消費者に大きな影響を及ぼします。通信が地域分離や競争を導入した時に,安くはなったけど,電話料金を払う会社が増えたり,マイラインとかそういうので,ややこしくなりました。あの時はそれでも安くなる…っていうユーザメリットがあったけど,今回は東電がぼろぼろの状態でそうなるのだから,煩雑になりつつ安くもならない…っていう状況になるような気もします。

リストラとか分割とか東電に「罰」を与えてる感覚かもしれないけど,会社をユーザは選べない状況で,インフラ企業をぐだぐだにするのは,結局ユーザの利便性に返ってくると思います。あと民間会社のまま存続するっていうのは,株主的には国有化よりはましってことにもなります。

もうひとつの観点は脱原発がどっちの方が進みやすいか?ってことだけど,これはどっちもどっちのケースが考えられます。脱原発の方がコスト的に有利だったら,競争を持ち込んだほうがすすむけど,逆だったら,結局行政主導でやらないと,研究開発費とか捻出できない気がします。

世論は様々だから方向性っていうのは無いのでしょうが,それでも時期によってあっちに揺れたりこっちに揺れたりしてます。どういう社会を作りたいか?っていうのを考えず,その時の雰囲気でもりあがってる気がしますが,メディアや業界人は,結構自分たちの利権や商機をしっかり考えていたりするので,あまり真に受けないほうがいいんではないでしょうか。自分がどういう社会にしたいと思っていて,そのためにはどういう電気行政がいいか?ということを考えるべきかな?と思ってます。

私の場合は優先順位で書くと(1)今の福島原発の事故をとにかく収めること(2)事故で不利益を被った人の補償を行い,出来る限りの復帰を目指すこと(3)長期的には原発をやめること(4)首都圏をはじめ全国的に安定的に電気を供給すること,かなと思ってます。現状優先順位が高いのは(1)と(2)でしょう。たぶん(3)と(4)は逆順の人もいるでしょうから,これについては時間をかけないと決まらないのかなという気がします。

で,今の世論にはわれを忘れて(1)すら後回しになってる意見もあるようでそういう考えはどうかな?という気がしてます。
コメント
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