森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

冬空

2016-02-15 | 日記
 昨日までの三日間気温が上昇し、季節外れの雨が降り続きました。おかげで屋根や窓
に垂れ下がっていた雪とツララが全部落ちて、小屋全体が明るくなりました。
 今日は一転してグッと冷え込み、低い空から雪が舞っています。カラマツがゆらゆら
揺れているから、風も出てきたようで、吹雪にならなければいいのですが。
 
 冬の空からは、実にいろいろなものが降りてきます。雨、雪、鳥、そして思い出も。
 
 二月なかばのこんな日は、急に春が待ち遠しくなります。雪が解けたらあれもしよう
これもしよう、と計画だけはしっかりするのですが、実際はその半分もできればいいと
ころです。ただ、冬空を眺めながら、さまざまな春のイメージを掻き立てるのが、至福
のひと時なのでしょう。

 この冬、いつも「忙しい 忙しい」と言って、ゆっくり話もできなかった友人が、ま
るで蝋燭の炎が僅かな風に吹かれた時のように、フ~ッと消えてしまいました。それぞ
れの役割を終えていったのでしょう。

 冬の空は決して暗く悲しくはない、春に繋がる希望の空です。


                              動(yurugi)




最新の画像もっと見る

コメントを投稿