森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

2016-02-19 | 日記


 「炎が好きなんです」と言うと、ちょっとおかしな人と思われてしまいます。
 「薪ストーブや 何十年も前の石油ストーブを騙し々使っています アルコールラ
ンプも使いますよ」と言ったものなら、完全に変人のレッテルを貼られて、それ以降
誰も口をきいてくれません。

 炎を見ていると妙に落ち着くのです。ゆらゆら揺れる形や色、ちょっとした風で劇
的に変化する炎の動きが、時を忘れて無心になれるのです。それに薪の燃える音や匂
い、アルコールの香りも好きです。灯油や蝋燭の匂いだって嫌いではありません。
 「要するに暇なんですよ」とバカにされるのですが、やめられません。

 炎の出る器具に出会うと、ついつい買ってしまいます。若いころに大変なおもいを
して外国から持ち帰ったものもあります。他人が見たら、ただのガラクタに過ぎない
のですが自分にとっては、想い出の湧き上がる懐かしい炎です。
 世の中には美しいものがたくさんあります。炎もその一つです。できれば一生観続
けていきたいものです。

 「年をとったら危ないから、ガスコンロはできるだけ電磁にしてくださ~い」と言
われて久しいのですが、ぜんぜんその気はありません。
 世の中がIoTに向かう中で、オッチャンのライフスタイルはまだまだ続きます。


                             動(yurugi)