昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
何気ないものに意外な歴史を見つけるのも
旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

石垣島 星野の「人魚伝説」

2007年06月25日 | 沖縄の旅
八重山旅行の最後の日、石垣島の観光をしました。
朝、8:30頃ホテルを出発、玉取崎を目指しました。


国道390号線を北上、星野集落の少し手前に「人魚の里 石垣島産コーヒー」のお店がありました。
コーラルピンクの色をした壁の建物です。
石垣島で自家栽培したおいしいコーヒーが飲めるお店のようです。


お店の入口の横に無人販売の店もありました。
朝9:00頃でコーヒー店はまだ営業されていないようでしたが立ち寄ってみました。
「島ラッキョウ」「ミニトマト」「ピーマン」「ニンジン」などの野菜がありました。
その他に「サーターアンダギー」丸い容器に入った「塩モズク」、トレイに入ったきれいな海草もありました。
お土産に「島ラッキョウ」「塩モズク」を買っていたら、お店の奥さんが犬の散歩に出かけるようでした。
たずねると、きれいな海草の名は、「スーナ」で、湯通ししてサラダなどで食べるようでした。
形は、枝サンゴのようで、色は、薄い紫・緑でしたが、きれいだったので買いました。(味はほとんどなく、コリコリした食感を楽しむものでした)
モズクや、島ラッキョウも家に帰り、泡盛を飲みながらおいしく頂きました。


お店の名前「人魚の里」は、この辺りの古い伝説にちなんだものと思われます。
昔、野原村(現在なし-星野の近く)の漁師が釣をしていると突然大きな獲物がかかり、釣上げてみたら人魚だったそうです。
人魚は、必死に助けを求め、「助けてくれたら海の秘密を教えます」と言ったそうです。
漁師は人魚を助けてやり、海の秘密を聞いたそうです。
それは「明日の朝、大津波が来る」というものでした。
漁師は、野原村に帰って村人に伝え、皆で高い山に避難したそうです。
又、このことを隣の白保村にも教えようと、急いで伝えたそうです。
しかし、白保村の人々は人魚の話を信用せず、避難しなかったそうです。
翌朝8時頃、大津波が発生し、海岸沿いの村々は大津波に呑み込まれてしまいました。
これが1771年におこった明和の大津波だったということです。


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