写真上段は、シルミチュー霊場の入口で、鳥居から長い石段が続いていました。
雨上がりの日で、少し湿気が多く由緒ある本土の神社で感じるすがすがしさはありませんでしたが、少し厳粛さを感じる場所です。
鳥居の横に案内板があり、転記しました。
<シルミチュー>
宇比嘉の南々東端の森の中に大きな洞穴がある。地元では琉球開びゃく祖神、アマミチュー、シルミチューの居住したところと伝えられている。
毎年、年頭拝みには比嘉のノロ(祝女)が中心となって海浜から小石一個を拾って来て、洞穴内に安置された壷に入れて拝んでいる。また洞穴内には鍾乳石の陰石があり、子宝の授かる霊石として崇拝され、信仰圏の広い貴重な霊場である。
写真中段は、石段を上がって見えたシルミチューの洞穴です。
洞穴をオリのように鉄柵で囲ってありました。
年配の女性2人が柵の入口から入り、少し経つと突然「ブォー!」と場違いな大きな音がしてきました。
何だろうとのぞいて見ると、線香にガスバーナーで火を付けている音だと分かりました。
アマミチューの墓の横に置いてあったガスバーナーの謎が解けました。
そこで見た沖縄の線香のあげ方はまるで変わっていました。
大胆にも線香の束にまるごと火をつけているようでした。(我家では2本で、完全に負けています)
よく見ると細長い板状のものに数本の縦筋が刻まれて、それを何枚か重ねてあり、普通の線香の束に見えたようです。
こんな束に火をつけるのならバーナーもいるだろうと納得しました。
それにしてもよく煙がでていました。
写真下段は、柵の中にある祭壇のようなところです。
暗くてちょっとこわい感じです。