昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
何気ないものに意外な歴史を見つけるのも
旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

北海道旅行No.29 礼文島「上泊崎」から「金田ノ岬」

2010年10月01日 | 北海道の旅
7/17 北海道旅行4日目 前日午後から訪れた礼文島の2日目が始まりです。



早朝の4時頃、礼文島の民宿「龍神丸」の窓から見えた日の出です。

空のほとんどが曇に覆われ、水平線上に横たわる雲の上の隙間に朝日が見えています。

最北の島「礼文島」の朝は、赤銅色に輝く波静かな海の景色から始まりました。



礼文島北部の地図です。

カニのハサミのような形の礼文島は、北海道の北端にある2本のツノ「ノシャップ岬」「宗谷岬」とも似ているようです。

東端の「上泊崎」近くにある民宿「神龍丸」から海岸沿いを「金田岬」まで進み、更に「スコトン岬」を目指します。



民宿「神龍丸」の前日の夕食です。

漁師さんの民宿というだけに新鮮なお魚の料理が並びました。

舟盛りの刺身、ホッケのチャンチャン焼、殻付きウニ、カニ・・・。

他の3組のお客さんも揃い、ご主人から料理の説明などを聞きながら楽しく食事を頂きました。



一番気に入った料理、「ホッケのチャンチャン焼」です。

生のホッケを食卓で加熱し、熱が通った時点で写真のように身をほぐして味噌ダレで頂きます。

おかみさん創作の味噌ダレのレシピを妻がおたずねしたところ、概略を教えて頂きました。

しかし、こちらでは新鮮なホッケが入手できず、同じ味は再現出来ていません。



朝7時頃、民宿「神龍丸」の前を歩いてみました。

道路を挟んで防波堤が続く海岸で、海に突き出た施設があります。



防波堤の前の施設には、漁船3隻を陸揚げし、収納していました。

漁船に取り付けられたワイヤーを坂の上に設置されたウインチで巻き取ると、枕木の上を滑って漁船が陸揚げされる仕掛けと思われます。

冬が長く、波の荒い最北の島ではこのような陸揚形式の施設が適しているのでしょうか。

付近にも同様の施設が見え、数軒で共用する簡易な港施設と思われます。

右手の道路がカーブしている先に、礼文島の東端「上泊崎」があるようです。



海に突き出た施設から北に続く海岸の景色です。

海には数種類の海藻が生えて、昆布だけが目立つ利尻島の海とは様子が違います。

しかし、海の底一面に生い茂る状況は同じで、北の海の豊かさを実感しました。



7時過ぎに民宿を出発、北に進むと礼文島の北東端「金田ノ岬」が見えて来ました。

岬の先端近くに大きな岩がそびえ、その横に「あとい」と書かれた食堂があります。

この大岩の形は、手造りの「おにぎり」にも見えます。

いっそ「金田ノ岬のおにぎり岩」とでも名付けたら岬の名物になるのでは??



路肩に車を止め、上を見上げると小さな灯台がありました。

地図で見ると「金田ノ岬灯台」のようです。

灯台の先端が白く、その下に赤い色が見えることから北海道北部でよく見る紅白のストライプの灯台と思われます。

ここに駐車場と、灯台好きのための階段などがあるといいですね。



「金田ノ岬」の海岸から西の「スコトン岬」辺りを見た風景です。

水平線上の左手に「スコトン岬」、その右手に「海鱸島[とどしま]」が見えています。

岬の西は、コンクリートの護岸壁がなく、自然の海岸と思われます。



海岸近くの岩に海鵜が沖をながめ、羽を休めていました。

この二羽は、つがいだったのでしょうか。

「金田ノ岬」で、ちょっと風情のある風景を見ることが出来ました。



「スコトン岬」の沖に浮かぶ「海鱸島[とどしま]」をズームで撮ってみました。

島影が直線的で、どう見ても自然の地形には見えません。

特に人の手を加えた情報も無いようで、ここから見ると不思議な地形に思えてきます。

間近に「海鱸島[とどしま]」を見ようと「スコトン岬」へ車を走らせました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。