昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
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旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

北海道旅行No.16 利尻島沼浦付近の景色

2010年09月06日 | 北海道の旅
7/16 北海道旅行3日目 利尻島鬼脇の「利尻島郷土資料館」を後に、地元のレンタカー会社に薦められたスポット「沼浦展望台」を目指しました。



鬼脇で、利尻島一周道路に面した大きな白い鳥居が見えたので、立寄ってみました。

堂々たる大きさの白い鳥居で、赤い屋根とのコントラストは北海道らしさが感じられます。

■鳥居の左手にあった案内板に「利尻富士町指定有形文化財」が紹介されていました。
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利尻富士町指定有形文化財
北見神社境内、北海道三景之碑、綱島貞助顕彰碑
昭和54年10月26日指定
 北見神社は、文政8(1825)年、場所請負人の藤野喜兵衛が漁場を開くのに伴い、
伊勢の御師に請願し建立されたといわれています。明治32年、北見神社として創立、
明治43年に村社となり、大正5年、現在地に遷座されました。
 北海道三景之碑は、大正12年、小樽新聞社が創立30周年と累号1万号を記念して北
海道名勝地三景を決めるため読者投票を行なった結果、利尻富士が56万票を確得して
第1位に輝き、その記念碑として翌13年建立されたものです。
 綱島貞助顕彰碑は、利尻島の水産業の発展改良や漁業組合設立などの功績を残した
綱島貞助をたたえ、昭和2年に建立されました。綱島は、天保11(1840)年、新潟県
で生まれ、明治4年、鬼脇に移住しました。漁業に従事しながら、明治19年創設され
た利尻郡漁業組合の初代頭取となり、その後鬼脇村総代として学校や病院の建設など
にも尽力した人物として知られています。
 平成20年8月
                     利尻富士町教育委員会
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北見神社の社殿です。

中央の屋根の上にツノのように千木[ちぎ]が見え、伊勢神宮の御師[おんし]が関わったことがうかがえます。

内地の各地から移り住んだ人々が、この神社を中心に心を合わせ、神社を守ってきたのでしょうか。

「北海道三景之碑」や、「綱島貞助顕彰碑」は時間がなく、確認できませんでした。



北見神社から約500m南に進み、セイコーマートを過ぎた左手に利尻昆布のお店がありました。

お母さんと娘さんとおぼしき店員さんから丁寧な説明を聞き、お土産の昆布を購入しました。

「なめこ」のような食感の「ミミコ」という海藻も購入、みそ汁に入れ、とてもおいしく頂きました。

最近、昆布を見ると利尻島の海岸に続く昆布干しの風景を思いだします。



「沼浦展望台」から利尻山の方向を見た景色です。

「利尻島郷土資料館」を出た時には見え始めた利尻山は、残念ながら再び雲の中です。

地元のレンタカーの人から、観光バスが通れない場所にある一番の推奨スポットと聞き、訪れたものです。

又、北海道土産「白い恋人」のパッケージにこの場所から見た雪の利尻山が使われていることも聞き、観光パンフレットの写真を見て納得しました。



「沼浦展望台」「オタドマリ沼」付近の地図で、南東方向からの利尻山が望めるスポットです。

「沼浦展望台」は、海岸近くの見晴らしの良い高い場所にあり、すぐ脇に駐車場がありました。



「沼浦展望台」にあった案内板です。

上に「十六景スタンプラリー」とあり、「八景」「雲湧く山」と書かれ、ここは十六景の八番目のスポットと思われます。

まさに「利尻山」は、雲に隠れた「雲湧く山」でした。

この案内板の下に小屋の形をした戸棚があり、記念スタンプが置かれているようです。



下を見下ろすと「オタドマリ沼」の駐車場に観光バスが並び、観光客で賑わっているようです。

利尻山が見えず、ガッカリです。



「沼浦展望台」から見た海側の鬼脇方向の景色です。

黒い岩だらけの海岸で、左手に「石崎灯台」が見えます。



中央付近に鬼脇ポン山が見える「オタドマリ沼」です。

相変わらず利尻山は、雲に隠れ、湖面も雲の色が映っています。

美しい利尻山の風景を期待してはるばる来たのに残念です。

■湖岸に「国立公園オタドマリ沼園地」の案内板がありました。
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 オタドマリ沼、三日月沼を含むこの周辺は沼浦湿原と呼ばれています。この湿原は、海の水際の爆発的な噴火で爆裂火口ができ、噴火のときの火山砕屑物がまわりを取り囲む丘を作り、そこにできた窪地に水が溜まり沼ができました。その後、この沼に植物が入ってきましたが、気温が低いなどの理由によりパクテリアの働きが不活発なため、植物が枯れても十分分解されずに堆積し、泥炭層が形成されて湿原になったものです。
 ここでは、針葉樹の中でもより厳しい環境に耐えられるアカエソマツが湿地性の群落をつ<り、初夏にはカツコやツツドリの声も旭<ことができます。
 オタドマリ沼の周囲には、7日初旬エゾカンゾウ、ヒオウギアヤメなとが咲き誇り、沼を一周する遊歩道は、距離約1.1キロメートル、所用時間はおおむね20分です。
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パンフレットにあった「オタドマリ沼」からの景色です。

夢のようなこの景色は、ついに見られませんでした。



湖に突き出た木道から見渡すと、たくさんの水鳥が浮かんでいました。

「利尻島郷土資料館」の解説シートによると「オタトマリ」は、アイヌ語で「砂浜のある入江」の意味だそうです。

水鳥たちは、入江の奥の波おだやかなこの湖で羽を休めているのでしょうか。



近くの湖面に白い水草の花が咲いていました。

スイレンの花でしょうか。

一部の葉は、水面から立ちあがっており、「コウホネ」かも知れません。


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