昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
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北海道旅行No.17 「南浜湿原」の「メヌウショロ沼」の景色

2010年09月08日 | 北海道の旅
7/16 北海道旅行3日目 利尻島の南部「オタドマリ沼」を後に、すぐ西の「南浜湿原」へ行きました。



「南浜湿原」にある「メヌウショロ沼」です。

北の「姫沼」、「オタドマリ沼」に続き、湖面に映る利尻山を見る最後のスポットでしたが、やはりここでも利尻山の無い景色になりました。

「メヌウショロ沼」の向こうにいくつかの峰が見え、それぞれ名称の下に「ポン山」が付いています。

「ポン山」は、アイヌ語で「小さな山」の意味だそうで、地図で「利尻山」を見ると周囲に見られます。



「南浜湿原」付近の地図です。

「メヌウショロ沼」は、周囲100m程度で、周囲約1.5Kmの「オタドマリ沼」よりだいぶ小さな湖でした。

又、駐車場も狭く、観光バスの観光客で賑わう「オタドマリ沼」と違い、湿原の静かな散策が出来るようです。



冒頭の写真の景色から左側の景色です。

雲が低くたれ込み、当分晴れそうにありません。

小さな湖面がとてもきれいに見えるこの「メヌウショロ沼」は、アイヌ語で「湧水池のある湾」の意味だそうです。



左手の見とり図には、道路脇の駐車場、「南浜湿原」の散策路が描かれています。

右手には「7月に咲く花」とあり、「ホロムイチゴ(実)」「カキツバタ」「ハイイヌツゲ」「ツルコケモモ(実)」、下段に「キソチドリ」「タチギボウシ」が紹介されています。



案内図の左手下に外来植物「オオハンゴンソウ」の黄色い花の写真と、説明文がありました。

「オオハンゴンソウ」は、観賞用に輸入され、全国に分布しているようですが、寒冷地・湿地での繁殖が旺盛で、在来植物に脅威となる植物だそうです。

日本全国で、民家の庭に咲く美しい花も、海外から多く輸入されており、もっと体系的に在来植物を守る対策が必要と思われます。

■案内板の「オオハンゴンソウ」についての説明文です。
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南浜湿原の歴史①~外来種「オオハンゴンソウ」~
利尻島にも数多くの外来種が確認されており、オオハンゴンソウ(北アメリカ原産)が文献等に見られるようになったのは1997年で、それほど古くから分布していたものではないと考えられています。湿原植生への影響が懸念され、駆除作業を始めたのは2001年からで、ここ南浜湿原では2005年から駆除作業を開始し、今では年間およそ3万本前後の駆除が、ボランティアの方々の手で行われています。
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案内板の右下にあった写真を拡大したもので、「メヌウショロ沼」に映る「利尻山」です。

残雪のある「利尻山」の美しい写真を見ていると、再訪してこの目で見たい気持ちが湧いてきました。