昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
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奇岩が続く海岸 熊野の「鬼ヶ城」 ③鬼の洗濯場~

2009年05月15日 | 近畿地方の旅
三重県熊野市から開始した旅行の最初の観光スポット「鬼ヶ城」の続きです。



前回の最後に紹介した「水谷」と思われる場所があった付近の景色です。

向かって左の階段の少し右側の洞窟辺りが、「水谷」と思われる場所です。



左の遊歩道の手すりの上に「鬼の洗濯場」と書かれた案内板があります。

「水谷」を過ぎ、上りの石段が大きく左に曲がる少し手前から上の方向を撮った写真です。

「鬼の洗濯場」らしき場所を探しましたが、良く分かりませんでしたが、後でこの上にあったことが分かりました。



西入口の環境省・三重県の案内板にあった「鬼の洗濯場」の写真です。

岩場の上から下を見た写真で、先に海が見え、その手前には遊歩道が見えます。

「鬼の洗濯場」は遊歩道のかなり上にあり、遊歩道から見えなかった訳です。

登る人もいない急な岩の斜面の上の「鬼の洗濯場」の案内表示は、観光客を惑わす効果しかないようです。

■案内板にあった「鬼の洗濯場」の説明文です。
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鬼の洗濯場
平らで大きな岩場になっており、昔、鬼がここで洗濯をしたと言われている。
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浅い洞窟の中にちょっとグロテスクな「波切不動」がありました。

岩の斜面に斜め下を向いた白い岩のようですが、どうみても「不動明王」の姿に見えませんでした。

■西入口の環境省・三重県の案内板にあった「波切不動」の説明文です。
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波切不動
石英粗面岩の岩盤から一種異質の岩が突き出しており、かっては不動尊の形をしていたことからこう呼ばれるようになった。
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写真に向かって右側の岩の下に穴がたくさん開き、まさに蜂の巣のようです。

自然の造形に驚くばかりです。

写真の左側に「波切不動」が見えています。

■西入口の環境省・三重県の案内板にあった「蜂の巣」の説明文です。
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蜂の巣
洞窟の天井は無数の窪みがあって、まるで蜂の巣のようである。
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「蜂の巣」を更に進むと西側に「七里御浜」の長い砂浜と、熊野の街が見えてきました。

「七里御浜」はここから熊野川の河口まで続く、丸い小石の多い長い海浜です。

熊野川から先には同じような「王子ヶ浜」が続いています。



荒波が押し寄せる「王子ヶ浜」で、黒くて丸い小石の浜が広がっています。

4年前の南紀旅行で撮ったもので、静かな瀬戸内海に慣れた者には、この波は感動的でした。



「王子ヶ浜」の波打ち際から後ろの防波堤に近い場所は、黒い砂浜でした。

長い堤防に沿って延々と「ハマゴウ」が繁殖していました。(これも4年前の写真です)



ちょうど「王子ヶ浜」には「ハマゴウ」の薄い青紫の花が満開でした。

4年前の7月中旬、、朝早くホテルを出発し、立ち寄って撮ったものです。

この熊野灘の変化に富んだ海岸は、忘れられない思い出になりました。